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今だからこそ知っておくべき「ビットコイン投資」入門講座(3)「仮想通貨投資の基礎知識・前編」

仮想通貨、投資初心者が陥る甘い罠…失敗しないための「鉄則」と「心得」

構成=編集部
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仮想通貨のことがわかる「ホワイトペーパー」って何?

――ホワイトペーパーとは、どんなものですか?

藤田 各仮想通貨の仕様書のようなものです。「どの国で、どういう目的のためにつくられて、どんな技術が使われているのか」は、すべてこのホワイトペーパーに書かれています。

 なぜホワイトペーパーを読むことが大事なのかは、株式投資を考えてみればわかりやすいと思います。株だったら、その株を発行している会社がどんな事業をしているのか、その事業は将来的に成長しそうか、どんな技術やサービスが強みなのか、といったことを見て投資するかどうかを決めますよね?

 自分のお金を預けるわけですから、そういった手間を惜しまず、投資してもいいかどうかを判断することは大切だと思います。

――ホワイトペーパーは、誰でも読めるものなんですか?

藤田 仮想通貨の発行元のサイトで誰でも読めますが、ほとんどの場合は英語で書かれています。多少手間はかかりますが、ウェブ上の翻訳サービスを使えば十分に読むことができますし、内容も理解できるはずです。

代表的な仮想通貨の特徴と違い

――ビットコインをはじめ、「イーサリアム」「リップル」「ネム」などが代表的な仮想通貨としてよく名前を聞きますが、それぞれの特徴や違いはなんですか?

藤田 まず、大前提として「ビットコイン」と「その他のコイン」という分け方をします。一般的に、「その他のコイン」は「アルトコイン」と呼ばれています

 ビットコインは「発行主体がない」というのが最大の特徴です。また、発行枚数の上限が決まっているので枚数が上下したり倒産したりするリスクがありません。それに対して、ビットコイン以外のコインは後発になるので、機能はビットコインより良いものがほとんどですが、発行主体があるコインもあるので、その発行元がなんらかの理由で破綻してしまう可能性もあります。これが、ビットコインとアルトコインの最大の違いです。

 そのなかで、アルトコインにもそれぞれ特徴があります。ひとつずつ、簡単に説明していきましょう。

◇イーサリアム(ETH)の特徴

藤田 実は、ブロックチェーンはどこの企業でもつくれます。そして、どこかの企業がつくったブロックチェーンは、別の企業が活用することができる。つまり、「相乗り」することができるんです。

 アルトコインの代表格として挙げられるイーサリアムですが、イーサリアムが独自につくったブロックチェーンに相乗りしているコインはとても多いんです。おそらく、世の中にあるコインの60%はイーサリアムのブロックチェーンがベースになっています。

 イーサリアムは、この「相乗りできる」というのが最大の特徴です。イメージ的には、どこかのラーメン店で修業した人が、屋号は違うけれど修業した店の味をベースに出店しているような感じです。ブロックチェーンは、使う人が多ければ多いほどデータの改ざんが難しくなるので、セキュリティが高まります。イーサリアムがベースになっているコインが多いということは、信頼性の高さにもつながるんです。

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