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松村太郎「米国発ビジネス&ITレポート」

ツイッター、実質ユーザー数低迷が深刻化か…FBやインスタと比べ「脆さ」鮮明

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ヒントの多くは日本にある


 Twitterは英語圏などで、文字数制限を140文字から280文字へ拡大する措置をとった。日本語は引き続き140文字制限のままとなっている。こうした変更は、ひとつのツイートにより多くの情報を含めることができるようにし、ツイートを「情報単位」として充実させようという意図が透ける。

 また、ひとつの話題について連続的にツイートを行ういわゆる「ツイートストーム」を束ねることができるスレッド機能も用意した。こうして、端末的なツイートをより成立させやすくし、またTwitterを新たな意見表明のメディアとして活用できるよう整備をしている。同時に、位置情報や即時性などの特性も引き続き活用していく。

 Twitter活用については、その多くは日本にヒントが隠されている。

 たとえば11年に発生した東日本大震災をきっかけに、Twitterは気象・災害情報や都市のインフラ状況をリアルタイムに知る手段として、日本で定着している。米国でも、報道のヘリコプターが飛んだら、Twitterを確認すれば何が起きているのかを把握できる。

 以前Twitterへのインタビューの際、「Early Warning System」という言葉を使っていた。人々が暮らす上で、早期警戒の仕組みとしてTwitterを活用する視点は、日本での活用からその有効性を認識したという。

 また、ライブ放送との組み合わせについては、日本でジブリ映画が放送されるたびに瞬間ツイート記録が更新されたり、深夜アニメの30分ごとに数万件のツイートがハッシュタグ付きで流れる活用で先行していた。

 Twitterは2017年第4四半期に、1140回以上のライブストリーミングイベントを提供し、グローバルでの視聴者は前年同期比で60%増加した。日本での活用からの学びは、Twitterの存在価値を高め、なくなっては困るサービスへと成長する上で重要な意味合いを持っていた。

劇的に変化をもたらす「次」の必要性


 17年第4四半期決算で初めての黒字を確保したTwitterだが、競合各社と比較してもユーザーベースの脆弱さが目立つ。

 Facebookは本体のサービスで月間アクティブユーザー数21億3000万人。傘下のアプリであるInstagramは8億人を超えており、Twitterの3億3000万人を大きく上回っている。そのFacebookも新規ユーザー獲得に陰りを見せ始めているものの、広告価値として8倍以上の巨大なソーシャルメディア勢力を維持している。

 特にInstagramは、競合となるSnapchatに対抗した24時間で消えるストーリーズ機能の充実を図り、アプリを開く頻度の向上に努めている。しかしTwitterは、前述のような文字数制限や連続ツイート機能、ライブ配信などの機能が追加されたが、Instagramのストーリーズのように、人々の行動を変化させる機能を提供するには至っていない。

 前述のように、Twitter自体が持つ社会的な意義の重要性は今後も維持されることになるが、Twitterにより多くの人々を集め、また利益をもたらす新しい機能の追加は、18年、ますます必要性が高まっている。
(文=松村太郎/ITジャーナリスト)

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