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【森友文書書き換え】財務省のリークか…安倍政権への官僚の憤りが鬱積

文=深笛義也/ライター
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トカゲの尻尾切り

 25年前の1993年3月6日、当時日本の事実上の最高権力者であった金丸信が、東京国税局に所得税法違反を摘発され、東京地検に逮捕された。それが今や、国税庁長官となった佐川氏は、国民からの不信の目を逃れてホテル住まいしている有様だ。今後、この問題はどのように進んでいくのだろうか。

「自爆テロという言い方があって、わざと自分たちの不祥事をバラして、時の内閣を揺さぶるというやり方のことです。ただ、この件は完全に財務省マターですよね。野党は内閣総辞職すべきだと言ってますけど、世論はそこまで沸騰していない。失業率が低くて有効求人倍率が高くて、平昌オリンピックの明るいニュースがあって、世の中全般が平穏な雰囲気で、この文書書き換え問題で安倍内閣の支持が大きく落ちるかというと、たぶんそんなことはないと思います。リークした人も、それはわかっているでしょう。

 財務省は、捜査が進んでいるということで先延ばししていますけど、時間稼ぎとしか考えられないですね。抗しきれなくなって政府が文書の書き換えを認めたとしたら、近畿財務局の一部がトカゲの尻尾切りされるのではないでしょうか。時の政権が揺らぐという話になってくると、国税庁長官の佐川氏のクビを差し出して片を付けるかもしれません。だけどそういう片の付け方をしたら、財務省にはしこりが残るし、財務省自身が相当に傷つくことになります」

 麻生太郎財務相は6日、「直接の担当である理財局、近畿財務局以外の職員も関与させた上で、全省あげて文書の確認、職員への聞き取りなどの調査を進めていきたい」と閣議後の会見で述べた。トカゲの尻尾切りにならないように、注視していきたい。
(文=深笛義也/ライター)

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