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今だからこそ知っておくべき「ビットコイン投資」入門講座(4)「仮想通貨投資の基礎知識・後編」

結局、仮想通貨は「買い」なのか?メルカリ、LINEが参入でさらに価値上昇も

構成=編集部
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仮想通貨の市場はどんなときに動く?

――仮想通貨の価格が上下するのはどんなときですか?

藤田 わかりやすいのは世の中のニュースです。「取引所がハッキングされました」「中国で仮想通貨取引が規制されました」という報道があると、ダイレクトに反応して下がります。逆に、上がるときは「○○社がこのコインを採用しました」「アメリカで△△コインが先物取引の対象になりました」といったニュースが出たときです。

 そういう意味では非常に単純な理由で上下することが多いですね。また、どこかの国が経済的に危機を迎えると、ビットコインの価値が上がっていく傾向があるようです。自国の通貨が信用できなくなったときに「有事の際の金(gold)」と同じように「有事の際の仮想通貨」として資産を逃がすので、相場も大きく動くことがあります。

 仮想通貨は、性質的に乱高下がある市場であることに加えて、まだ新しい市場です。だから、安易に「こうなると上がる、下がる」という関連付けが一概にはいえないという面があります。逆にいえば、「こういう法則があるから、こういうときには絶対に上がる、下がる」という情報を安易に信用しすぎないことも大切ですね。

 また、「ハードフォーク」が行われるというニュースが流れると、価格が上下することもあります。

――ハードフォークとはなんですか?

藤田 ハードフォークは、ひとつのコインから分裂して別のコインができることを指します。食器のフォークのように枝分かれすることから、そう呼ばれています。

 代表的なハードフォークに、ビットコインから分かれた「ビットコインキャッシュ(BCH)」というコインがあります。「ビットコインキャッシュ」ができたときは、ビットコインの所有者に同じ数量のビットコインキャッシュが与えられることが大きな話題になりました。つまり、ハードフォークしたことで新しいコインがタダでもらえたんです。

 ただ、初心者の方は誤解している方が多いのですが、「ビットコインキャッシュ」は名前に「ビットコイン」と入っていますが、ビットコインとはまったく異なるコインでアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)なんです。

 ビットコインキャッシュをつくったのは中国企業で、ビットコインとは異なる特徴を持っています。ただ、名前に「ビットコイン」と入っているから買っている人も少なくないとは思います。前回も申し上げましたが、いってみれば世間的に有名な「○○軒」と同じ名前を使った「○○軒本舗」、つまり元のお店とは関係のないラーメン店のようなものなんです。

 今でもビットコインのハードフォークが10以上は計画されていますが、どれもビットコインとは異なるコインです。仮想通貨で投資をしたい人は、コインの名前だけで判断せず、どのような性質を持ったコインなのかを調べてから買うほうがいいと思います。

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