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てんや、値上げ→客離れでてんやわんや?それでも圧倒的コスパ&美味さの秘密

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント

さまざまな施策で幅広い客層を獲得

 てんやでは「天丼」を筆頭に定番メニューが抜群のコスパを誇り人気を集めているが、年に8回ほど投入する季節限定メニューも人気だ。

 たとえば、2月15日からは、季節限定メニューとしてイタヤ貝小柱、赤魚、エビ、イカ、セリ、穂先タケノコ、焼き海苔の天ぷらを載せた「春一番天丼」(860円)と、三元豚ロースとマイタケ、インゲン、レンコンの天ぷらと半熟タマゴ、刻み柚子を載せた「三元豚ロース天丼」(740円)を販売している。

 季節限定メニューで使われる天ぷらの食材は定番メニューではあまり使用されない旬のものが選ばれる。また、並行して鶏肉や豚肉、牛肉の天ぷらを載せた天丼も販売している。先ほどの例でいえば、「三元豚ロース天丼」がそうだ。こうしたバラエティに富んだ天丼を定期的に投入することで客を飽きさせないようにしている。

ちょい飲み”も人気だ。2013年1月から「ちょい飲みメニュー」の販売を20店舗でスタート。現在は全店で展開し、ビールや日本酒、ワインなどのアルコール、揚げ物を中心としたおつまみを販売するほか、天ぷら4品に生ビールをセットにしたメニュー(630円)など、てんやならではのちょい飲みメニューもそろえている。

 テイクアウトが果たす役割も見逃せない。職場や自宅で食べたい人を取り込むことはもちろん、主婦の取り込みにも成功している。天ぷらをつくりたくても、後片付けが面倒といった理由で敬遠してしまう主婦は少なくない。そういった主婦が、てんやのテイクアウトを利用しているのだ。

 てんやは会社員から主婦、シニアまで幅広い客層を取り込むことに成功した。てんやの第1号店が東京駅八重洲地下街に誕生したのは1989年9月。19年後の08年7月には中国・上海に海外第1号店を出店している。これまで国内外で店舗網を拡大してきたが、今後の出店攻勢でさらなる成長を実現したい考えだ。

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