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かぼちゃの馬車、スルガ銀行と「一心同体」との見方も…オーナーの融資ほぼ独占

文=編集部

 かぼちゃの馬車の事態をより深刻にさせているのは、「まだ募集を掛けていない物件が多く残っている」(不動産業者)といわれているからだ。また、「4割とされている実際の入居率は、もっと低いはず」(同)との見方が広がっている。スマートデイズの支払い停止によって切羽詰まった複数のオーナーが、新築物件の投げ売りを始めたという情報もある。

 スマートデイズの経営は重大局面を迎えている。オーナーらで構成する「スマートデイズ被害者の会」は、スルガ銀行に対し集団訴訟も辞さない構えだと報じられている。投資を勧誘するセミナー会場にスルガ銀行横浜東口支店が使われていたというオーナーの証言もある。スマートデイズとスルガ銀行は、いわば一心同体だったという主張だ。

 これに対し、ある法曹関係者は「これは詐欺とはいえない。あくまで投資。『口車に乗せられた』と言いたいオーナーの気持ちはわかるが、投資である以上、リスクは常に伴う」と突き放した見方をする。すなわち、スマートデイズとスルガ銀行だけを悪者にはできないとの指摘だ。

 かぼちゃの馬車問題が表面化して以降、複数のアナリストがスルガ銀行の投資判断を引き下げた。さらに「今後、どんな悪材料が出てくるかわからない」(大手証券のアナリスト)と厳しい目を向ける。金融庁が「地銀最強のビジネスモデル」と高く評価してきたスルガ銀行の個人ローン。その闇の部分に光が当たるのはこれからだ。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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