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相原孝夫「仕事と会社の鉄則」

急増する「子ども社員」が職場を壊す…公然と膨れっ面、ひたすら「待ち」状態

文=相原孝夫/HRアドバンテージ社長、人事・組織コンサルタント
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子ども社員の特徴

 職場で見られる「子ども社員」の特徴をまとめると、以下のようになる。

・他人に関心がない。自分のことばかり考えている。
・他人を変えようとする。自分が変わろうとはしない。
・他人に働きかけない。自分に何かしてくれるのを待っている。
・自分がうまくいかないのを他人のせいにする。失敗から学ばない。
・チャレンジしない。従来路線を踏襲する。
・自ら話しかけない。話しかけられるのを待っている。

 職場の問題の多くは、これらの特徴を持つ「子ども社員」が引き起こしていると言っても過言ではない。自分さえよければよく、他人に関心がなければ、当然ながら「人が育たない」とか「助け合いがなされない」という問題は発生する。失敗を他人のせいにして、失敗から学ばなければ、成長もない。そもそも、失敗はしたくない、無難にやっていたいということで、失敗を回避し続ければ、「チャレンジがなされない」「イノベーションが起こらない」という問題となる。また、互いに他人に関心がなく、周囲との関係性に配慮しなければ、「モチベーションが高まらない」という問題が起こり、「メンタル上の問題」にも発展し、さらには「離職」にもつながる。「子ども社員」が多い職場では、自分は悪くない、他人が変わるべき、と皆が思っている。そして、自らアクションは起こさず、悪循環となっている。

「子ども社員」と「おとな社員」を分けるもの

「子ども社員」と、本来のあるべき「おとな社員」とを分ける一番大きな要素は、「他人志向か自分志向か」という違いである。おとな社員は「職場の仲間のために何ができるか」と考えるが、子ども社員は自分のことしか頭にない。自分はいつも正しいと考え、自分よりも他人を変えようとする。おとな社員ができるだけ上機嫌に振る舞おうとするのに対し、子ども社員は不機嫌さを平気で表に出す。おとな社員は自分から積極的に話しかけるが、子ども社員は話しかけられるのを待っている。しかも限られた人としか話さない。やっかいなのは、子ども社員ほど自他の関係を客観的にとらえられないため、「自分は大人で、周囲の他人こそが子ども」と考えがちなことだ。

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11:30更新
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