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落合すら叱った星野仙一さんの「優しさ」…コーチに破格のご褒美、一般人を叱責後に一緒に写真

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星野仙一さん(写真:日刊現代/アフロ)
 プロ野球開幕を2日後に控えた3月28日、今年1月に亡くなった星野仙一さんのお別れの会が大阪市内で行われた。阪神タイガースの金本知憲監督や大親友だった田淵幸一さんが涙を流しながら弔辞を読み、偉大な野球人に別れを告げた。


 星野さんが亡くなってから、プロ野球界はもちろん、球界以外の友人や知人に話を聞いてきたが、誰もがその死を惜しんでいた。喜怒哀楽を表に出す人だったからか、エピソードは「これでもか」というほど聞こえてきた。

 鉄拳制裁も辞さなかった中日ドラゴンズ監督時代には選手を殴る練習までしていたが、実際に殴った選手の面倒は最後まで見たという。また、面識のない著名人から電話を受けたときは「おぉ! 初めてじゃないぞ、いつも見ているぞ」と答えて相手の心をわしづかみにした。

 エピソードのほとんどが根底に「優しさ」を感じさせるものだったが、小学校の道徳の教科書にも掲載された「星野君と定金君」を読むと、星野さんの心には幼い頃から「本当の優しさ」が宿っていたことがわかる。

 小学校5年生の星野君は、筋萎縮症により自力で学校に行けない同級生の定金君を毎日のようにおぶって学校に連れて行った。昼休みには運動場で一緒に遊び、授業が終わると家まで連れて帰った。休みの日には定金君をリヤカーに乗せて遠出し、修学旅行では星野君を中心に同級生みんなで定金君を背負い、楽しい思い出をつくった。

 牛乳店を営む定金君の母は、お礼に毎日牛乳をくれたそうだが、星野君は「人に優しくすると、自分に返ってくる」ということを実体験から学んだのだろう。

「厳しさ7割」星野さんのリーダー哲学


「人生の1%をボランティアに捧げろ」と語った星野さんは、東北楽天ゴールデンイーグルス監督時代には選手らと何度も被災地に足を運び、被災者たちを勇気づけた。被災地から戻り夕方から試合、という日々を過ごした2011年は5位に終わったが、2年後に初の日本一に輝き「被災者を必ず元気にする」という約束を果たした。

 優勝インタビューで語った「東北の子どもたち、全国の子どもたち、そして被災者のみなさん、これだけ勇気を与えてくれた選手をほめてやってください」という言葉は、今も野球ファンの心に染みついている。

 夢を実現させたチームへのご褒美も破格だった。「1軍コーチ陣がゴルフコンペを開く」と耳にした星野さんは、「これ、賞金に使ってくれ」と100万円をポンと差し出したのだ。また、日本一のお祝いにコーチ陣を招待したオーストラリア旅行では、飛行機代、滞在費、ゴルフ代などのすべてを負担し「嫁さんでも彼女でも、誰でも連れてこい」と豪快に語った。

 ときに“闘将”の面ばかりがクローズアップされがちだが、星野さんは「厳しさ7割、優しさ3割。これが本当の愛情だ」と語っている。このリーダー哲学は、どんな組織にも通ずるものだろう。

勝手にスマホで撮影した若者への一言


 それを体現するようなエピソードがある。

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