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「石の上に3年も座っていると退化する」 気鋭の女性起業家の“働き方改革”

新刊JP
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 「働き方改革」という言葉が広がるなかで、「自分自身の働き方は果たしてこれでいいのだろうか?」と考えたことがある人は少なくないはずです。

 新卒で配属された部署の仕事が自分にはまったく向いていないのに無理をして続けていたり、「仕事と子育てを両立しないと!」とずっと気を張った状態でいたり……。そんな、自分に違和感を抱きつつも、なかなか変えることができないという人の力になる本があります。

 『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。』(集英社刊)です。

 本書の著者である荻野みどりさんは、日本にココナッツオイルブームを巻き起こした仕掛け人で、株式会社ブラウンシュガーファーストの代表取締役を務めています。

 まだ35歳と社長としては若手。気鋭の女性社長として注目を集める荻野さんですが、実はこれまでの人生を辿ると紆余曲折ばかり。さまざまな職を転々とし、子どもの子育てをきっかけに「自分のやりたいこと」を見つけますが、その後、夫と離婚します。

 ただ、「やりたいこと」を見つけてからの荻野さんの働き方は、極めて合理的であり、その姿は、自分の本当の気持ちと向き合えなくなっている現代人に強く響くはずです。

 ここでは、そんな荻野さんの本から、自分らしい働き方を実現させる3つの考え方をご紹介しましょう。

■「石の上にも3年も座っていると退化する」

 「石の上にも3年」とはよく言うもの。確かに一つの仕事をしっかり覚えて成功するには、辛抱強く鍛錬を積むことも必要です。

 もちろん、自分の得意なものやできることであれば、辛抱することができるでしょう。しかし、不得手な仕事ならどうでしょうか。3年続けても上達は望めない。人よりも成長が遅い。不幸なことになりはしないでしょうか。

 「これは苦手だな」という感覚は自分が一番よく知っているはず。それを我慢して続けたとして、ちゃんと成長することができるでしょうか。本来別のことに費やせばもっと成長できたはずの時間を過ごしてしまうのは、むしろ退化といえるのかもしれません。

 荻野さんは、自分にできないことは大声で宣言し、チームで補えばいいと言います。不得意なことでパフォーマンスをフルで出すことは難しいはず。ならば、自分がどういう人間なのかを周囲に伝え、より結果を残せる仕事にシフトすることが大事なのです。

■「しなければならない」を疑う

 荻野さんが原宿に初めてのオーガニックスイーツ店をオープンしたのは2016年6月のこと。しかし、当時子育てにも追われており、「時間がいくらあっても足りない」状況だったそうです。

 そんな中で、荻野さんは自分自身で何が優先かを決めて、一つ一つに集中して乗り越えます。例えば約束の時間が近づいているのに、子どもがグズってしまった。そうしたら相手に「ごめんなさい!」と遅刻の連絡を入れるのです。

 私たちは「こうしないといけない」「こうしなければいけない」ということにがんじがらめになり、全てを完璧にこなそうとして失敗してしまいます。しかし、逆に「今、遅刻の連絡をすれば誰にも迷惑かけないのでは?」「その時間までに行かないといけない理由って?」と柔軟に考えることで、完璧を求める心から開放され、自分自身のすべきことに集中できるようになるのです。

■本音をずらす「ダメな自分」という思い込みを変える

 荻野さんは自分自身を「自己肯定感が低い」と分析しています。だからこそ、「ダメな自分」ではなく「できる自分」をイメージするように意識しているそうです。

 「自分は何がしたいんだろう」と考えていると、ネガティブなイメージが膨れ上がり、最後は自分の本当の気持ちが見えなくなってしまいます。そうしたネガティブさを振り払うために、自分で自分をほめて、将来に目を向けるのです。

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