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物流・建築業界で「これから本格的に始まる」人手不足地獄…その根本的理由

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――ドラマの『ショムニ』(フジテレビ系)のような仕事は、ほとんどないのですね。

宇佐川 中小企業では、やや年齢が高めで経理から営業アシスタントまでなんでもこなせる女性社員を求めるケースがあり、応募があればすぐに採用が決まります。一方で、そのためアルバイト・パート、派遣スタッフの募集は少なくなっています。

生き残りが厳しい産業の共通点


――特に人手不足が深刻化している業種はなんでしょうか。

宇佐川 人材不足の問題には2種類あります。資格が必要な保育や介護などと、多くの従業員を求めるコンビニや飲食店とでは、問題の種類が違います。

 前者には、ドライバーが必要な物流建築・土木も含まれます。雇用の数こそ多くはありませんが、従事するには免許や資格が必要であるため、育成に時間がかかる。しかし、そもそも対象者が少ないため、育成に時間をかけられない。

 そうなると、20代のうちに施工管理技士などの資格を取得して、即戦力になってもらう必要があります。しかし、今はベースとなる20代が少なくなっているため、人材の供給が追いついていない。そのため、人材不足がなかなか解決しないのです。さらに、新卒で就職する若者も、現場より事務職志向が強い。ここに、資格が必要な職種での人材不足の問題点があります。

 後者の場合は、資格は必要ありませんが多くの雇用が必要です。さらに、10年前と比較してコンビニも飲食店も1店舗当たりの営業時間は長くなっており、いくら採用しても足りない構造になっています。

――物流や建築・土木は高齢化が著しいです。今後、産業としてさらに厳しい状況に追い込まれるのではないでしょうか。

宇佐川 「今後、産業として生き残るか」という観点からいえば、男性主体で正社員が多く、資格や免許が必要で、さらに高齢化している産業は厳しいといわざるを得ません。こうした産業の多くは、これまで人材育成に力を入れてこなかったため、今働いている人たちが貴重な戦力です。その人たちが働いてくれているうちはいいですが、後を継ぐ世代がいないのが問題です。

――今、施工管理技士の派遣がはやっており、ゼネコンが現場で多く活用しています。ゼネコンも、もはや自社の社員だけでは現場を回すことができないのです。

宇佐川 ひとつの会社で回すよりも、複数の会社で動くほうが効率よく仕事が回るでしょう。建設業界に限らず、今後はそういう働き方が増えていくのではないでしょうか。

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