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山田修「間違いだらけのビジネス戦略」

最高の英語塾J PREP、創業6年で生徒3千人の秘密…英語ができないだけで多大な損失

文=山田修/ビジネス評論家、経営コンサルタント
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――最初の年は、どのくらいの規模で始められたのですか。

斉藤 生徒数20名ほどでした。ソーシャルメディアと知人を介してが半分、折り込みチラシを見てきてくれた生徒が半分、といった具合でした。私自身が生徒全員を教えていましたし、少数精鋭でしっかり勉強してもらいました。最初に教えた中学生も、今では東大をはじめとする難関大学や医学部、海外大学に進学しています。嬉しいのは卒業生が、「大学に入ってますます、J PREPで勉強していて良かったと感じた」と言ってくれることですね。入試よりはその先を見据えて指導してきましたので。

教育者から経営者へ

――J PREPは学校法人ではなく、株式会社J Instituteが経営しています。斉藤代表はそれまで大学教授、つまり教育者で、起業は初めてだったため、企業の運営や経営にはご苦労があったのではないですか。

斉藤 当初は講師こそ私のほかに何人かいたのですが、経営という観点では本当にひとりで始めました。最初の年は財務諸表の読み方というよりも、複式簿記の初歩から勉強しました。領収書を整理して経理ソフトに自分でデータを入力するようなこともしながら、経営のイロハを学びました。

――特に困ったことは?

斉藤 創業間もない会社なので信用がなく、自由が丘で校舎を拡張移転する際に不動産を借りるのにも苦労しました。

――創業は2012年ですが、経営上で大きなブレーク・スルーとなったのは何年のことですか。

斉藤 おかげさまで最初の5年間は生徒数が年々、倍々で増えました。自由が丘校での生徒数が600名に達したとき、次の拠点として2015年に渋谷に進出したときでしょうね。宮益坂の交差点に面するビルのフロアを借りて、当初は100名ほどの生徒数でした。

――自由が丘の次に渋谷を選んだのは、どのような判断だったのですか。

斉藤 山手線のターミナル駅に進出することで、山手線の東側からの需要にアクセスできること、それから自由が丘とは東急東横線で1本、各駅停車でも10分ほどですので、拠点間の連絡がいい、ということからです。

――戦略的にいえば「ドミナント展開の出店」というわけですね。山形県の酒田校のほうはどうなったのですか。

斉藤 酒田校は、私の出身地という思い入れから創業時に同時開校して、私も今でも週に1度は教えに帰っています。しばらくは授業から教室の掃除まで、何から何までひとりでやっていました。しかし今では、ビジネス的な見地から重要な拠点に育っています。

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23:30更新
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