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林裕之&林葉子「少油生活のススメ」

体に悪いポテチやから揚げの過剰摂取、死者続出のオピオイド鎮痛剤乱用と共通点

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 上記記事中にあったフェンタニルは、オピオイド鎮痛剤のなかで最も強い鎮痛効果があり、その効き目はモルヒネの100~200倍といわれています。プリンスは腰痛、トム・ペティは股関節痛や膝痛などの慢性疼痛の緩和のために常用していたのです。

 オピオイド鎮痛剤は医療用薬剤ですので、正しく使えば疼痛の緩和に劇的な効果を発揮しますが、過剰摂取すると呼吸困難などの副作用があり、プリンスやトム・ペティのような悲劇の原因ともなってしまうのです。

 2009年に急死したマイケル・ジャクソンも同種の鎮痛剤デメロールを常用しており、やはり過剰摂取が死因とされています。

 アメリカでは、プリンスやトム・ペティなど高額な医療費を負担できる富裕層以外の貧困層にも、オピオイドの過剰摂取による死者が増えており、死者数は年間6万人を超え、社会問題化しています。そのため、ドナルド・トランプ大統領が非常事態宣言を発する事態となっています。

 アメリカでオピオイド系鎮痛剤が蔓延した背景として、治療費が高額な医療制度が挙げられています。貧困層が痛みを伴う病気になった場合、痛みの原因を取り除く根本治療にかかる高額な医療費が負担できないため、対処療法として強い鎮痛効果のあるオピオイド系鎮痛剤が安易に処方されてしまうのです。全米で5人に2人の割合で処方されていると報じられています。こうした事情がオピオイド危機を深める原因となっています。また、最近では、中国で密造された合成オピオイドも蔓延し始め、事態は深刻さが増しているようです。

 ちなみに、日本では、オピオイド鎮痛剤は医療用麻薬に指定され、「麻薬処方箋」という特別な処方箋が必要となり、取り扱う医師、薬剤師、製薬会社も特別な免許を要します。使用も保管も厳格に管理されているので、今のところ乱用はないようですが、中国産の合成オピオイドが入り込まないよう、厳重な対策が必要でしょう。

オピオイドのもうひとつの作用


 オピオイドは、天然のケシが原料となることからわかるように、ヘロインなど麻薬の一種でもあるため、強い鎮痛効果ばかりでなく陶酔作用もあります。そのため、痛み止めを目的として使い始めたとしても、陶酔作用に依存しやすくなります。この中毒性過剰摂取が、死亡者が増えている原因と指摘されています。

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