NEW
林裕之&林葉子「少油生活のススメ」

体に悪いポテチやから揚げの過剰摂取、死者続出のオピオイド鎮痛剤乱用と共通点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 そんなオピオイドですが、我々の体の中で生産される物質でもあるのです。強い痛みやストレスがかかったとき、それを弱めるための一種の生体防御として脳内麻薬のベータ・エンドルフィンが生成されますが、これがオピオイドの一種なのです。ケガをして強い痛みを感じても、当初の痛みが弱くなるのはベータ・エンドルフィンの鎮痛効果です。また、マラソンランナーなどにみられる「ランナーズハイ」も、ランニングによる身体的ストレスを緩和させるためにベータ・エンドルフィンが放出され、鎮痛以外のもうひとつの作用である陶酔作用が働き、気持ちよく感じるのです。

 我々の体内で生産されるオピオイドによる陶酔作用は、糖分や油脂類の豊富な食べものを食べたときも働きます。動物の本能として、高カロリーの食事をしたときに、そのご褒美として報酬系の脳内麻薬としてオピオイドが放出され気持ちよくなるのです。これは、ヒトでの実験でも証明されているのですが、マウスによる実験でも糖より油のほうがより強く反応する結果となっています。私たちは、甘くて脂肪分の富んだ食物を摂ると、オピオイドが働き満足感や喜びを感じるようにプログラムされているのです。

 これが、“やみつき、やめられない、別腹”の食べものの正体なのです。糖分と油脂分が配合された人気食品には、食べると気持ちよくなり何度でも食べたくなる脳内作用を引き起こす力が隠されているのです。

 売れ筋商品を置くコンビニエンスストアのレジ近くには、から揚げなど揚げ物のケースが置かれ、ケーキバイキングに長蛇の列ができるのはオピオイドの陶酔作用の産物です。

 しかし、糖分も油脂分も、過剰摂取すれば糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞など、多くの病気の原因となります。鎮痛と陶酔、まさに毒にも薬にもなるオピオイドは、正しい知識を持って適切にコントロールしないと健康を損なうばかりか不幸な結果を招いてしまうことになってしまうのです。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)

*参考文献:ヒトはなぜ甘いものや脂肪分に富む食物を好むのか

●林 裕之 1956年 東京生まれ(植物油研究家)/林 葉子 1954年 東京生まれ(知食料理研究家)
娘のアトピー再発をきっかけに植物油の害を知る。あまり知られていない植物油の正しい情報を知ってもらうべく、「油を変えて美味しく体質改善」をテーマに、レシピ本や料理教室、ブログなどの活動を夫婦で展開中。著書に『「DE-OIL」でキレイになる』(MIDI)、『体に良い油で作る絶品料理 (1)からだがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』『体に良い油で作る絶品料理 (2)あたまがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』(ともにダイナミックセラーズ出版)などがある。最新刊は『「隠れ油」という大問題 —病気になる油、治す油—』(三五館)。
ブログ:「『DE-OIL』でキレイになる」…オメガ3系の油“アマニ油、えごま油” で体質改善。体と頭に効く油別の料理ブログ。

体に悪いポテチやから揚げの過剰摂取、死者続出のオピオイド鎮痛剤乱用と共通点のページです。ビジネスジャーナルは、連載、オピオイド鎮痛剤コンビニエンスストアポテトチップスの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事