ITニュース

福田淳一財務事務次官のセクハラ疑惑問題が思わぬ方向に転び、騒然としている。今回は、問題発覚から辞任にいたるまでのこれまでの経緯を整理してお伝えしたい。
事の発端は今月12日発売の『週刊新潮』(新潮社)の報道だ。『週刊新潮』は、福田次官によるセクハラの実態について、複数の女性記者たちからの証言や、セクハラ発言の詳細を掲載。これに対して麻生太郎財務相は、「(福田氏に)きちんと緊張感を持って対応をするようにと、訓戒を述べたということで十分だと思っている」「(福田氏に)十分な反省もあったと思っているので、それ以上、聞くつもりはない」などと発言しており、この時点では財務省として詳しく調査は行わないとしていた。
翌13日午前にも麻生氏は、「事実だとするなら、それはセクハラという意味ではアウトだ」「あの種の話はいまの時代、明らかにセクハラと言われる対象」と述べる一方で、「本人の長い間の実績等々を踏まえれば、能力に欠けるとは判断していない」とも述べ、改めて処分はしないという考えを示した。