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アマゾンカスタマーレビュー、誹謗中傷の削除要請を拒否…「お客様の正直な感想」と説明

文=小林拓矢/フリーライター
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アマゾンジャパンの冷たい対応

 筆者はアマゾンジャパンに対し、以下の3点を質問した。

(1)なぜ悪意のある差別的意識にまみれたレビューを放置しているのか
(2)ヘイトスピーチ対策法にもとづいて対策する予定はないのか
(3)海外のアマゾンではどう対処しているのか

 するとアマゾンジャパンから、「どの本についてですか」「どのレビューについてですか」と質問されたので、具体的なレビューをいくつも示した上で次のように説明した。

「差別的意図をこめた書き込みを放置していることについて、貴社の見解を聞きたいというのが取材の意図です」

「私自身はアマゾンレビュー全体の問題を指摘したいのであって、こういった嫌がらせ・差別・筆者へのバッシングを目的としたレビューは、多々あることを承知しています。こういった事態に対して貴社はどう取り組んでいるのか、というのが私の本当に聞きたいことです」

 それに対してアマゾンジャパンは、「カスタマーレビューについて」と記されたアマゾンのページへのリンクを貼り、「海外を含むグローバルのポリシーであります」と回答した。そこには、「許可されないレビューの例」があるものの、「差別」や「バッシング」に関する項目はない。ヘイトスピーチや著者へのバッシングでもいいからカスタマーレビューが盛り上がり、サイトのページビューが向上することのほうを重視しているのであろうか。

 アマゾンカスタマーレビューは、書き方によっては商品の価値を毀損するものである。一方で本によっては、やたらと絶賛されているものがあり、支持者による「応援」が繰り広げられる状況にもなっている。極端な賛美や差別・バッシングの場になるのではなく、冷静で理知的な意見交換の場になるように、本来ならばアマゾンは対策を考えるべきではないか。
(文=小林拓矢/フリーライター)

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