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ハリル電撃解任の裏に田嶋サッカー協会会長の恐怖政治…好き嫌い人事で日本代表を翻弄

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西野氏監督就任の裏側

 また、協会内では西野氏の監督就任には懐疑的な意見も多い。というのも、すでに現場を離れて数年が過ぎ、Jリーグでの実績を差し引いても、チームの立て直しに適任といえる人物ではないという見方が広がっていたためだ。だが、そういった指摘をかき消したのは田嶋氏の鶴の一声だったという。

「西野氏がガンバ大阪、柏レイソルの監督時代に残した成績は、文句のつけようがありません。それに気取ったところがなく、非常に裏表がない人物です。ただ、彼は直近のヴィッセル神戸でも、名古屋グランパスでも失敗しています。監督として優秀な人材であることは間違いないですが、『長期政権で、かつ能力がある選手を選手が揃っていれば』という条件がつきます。つまり、今のガタガタな代表チームには当てはまりません。

 田嶋氏は、かねて浦和の高校出身という同郷で近しい関係である西野氏を監督にしたがっていました。そんな意図もあり、西野氏の経歴が傷つかないタイミングで担ぎ上げたというわけです。田嶋氏は、西野氏が前に出たい性格なのもよく知っているので、断られるという心配はしていなかったでしょうね。仮に西野氏で失敗しても、時間がなかったので仕方がない、ハリルホジッチ氏を招聘したのは自分でない、という言い訳が成り立つわけです」(協会関係者)

 同関係者によれば、現場レベルでも混乱と不満が起きていたという。原因の所在は、元コーチの手倉森誠氏にもあるという。手倉森氏には、選手とハリルホジッチ氏の橋渡し役としての役割が期待されていた。ところが、選手と監督のいずれも、明らかにコミュニケーションが不足し、周囲に不満を洩らしていた。当然、そのあたりの事情は、現場を通して協会の上層部の耳にも入っていたが、上層部は見て見ぬふりを決めこんだ。

「手倉森氏は、一言で言えば野心家。周囲にも、『コーチのポジションは俺にとってはステップアップでしかない。俺が監督をやれば(違う)』と吹聴していました。同氏がハリルホジッチ氏の後釜を狙っていたのは、みんな気づいていました。酒好きでもあり、酔っ払うとハリルホジッチ氏の悪口ばかり言っていましたから。あまりに度が過ぎるので、協会内でも彼に真剣に説教をする人物もいたくらいです。ただ、彼も今回の解任劇の被害者でもあります。西野氏が監督に就任して、代表から“切られた”わけですからね。田嶋会長体制が続く限り、上がり目はないかもしれません」(前出・番記者)

 世界的に見ても、協会を私物化する会長の存在は珍しくない。しかし、ワールドカップで勝利するという目標から逸脱しているように映る今回の解任劇に関しては、献身的なサポーターたちの声と周囲の批判に、真摯に耳を傾けるべきだろう。フットボール後進国である日本が、世界的に類を見ない土壇場での解任劇の末にワールドカップで成功する可能性は、言わずもがなだろう。

 田嶋氏には、監督解任の是非を問う声に対して、真摯な姿勢を求めたい。
(文=中村俊明/スポーツジャーナリスト)

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