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カルビー・ショック…販売不振で減益、創業家に莫大な利益をもたらした会長が突然退任

文=編集部
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 松本氏を招いた松尾氏が2月12日に76歳で亡くなった。それもあって、プロ経営者としての自分の役目は終わったと判断したようだ。退任会見で「声をかけてもらって一緒にやってきた松尾さんがいなくなって、自分も潮時だ」と語っている。

 松尾氏から託された最大のミッションはカルビーの株式上場だったが、大成功を収めた。上場4年で株式時価総額は11倍超に大化けした。この株価の高騰は創業家に莫大な富をもたらした。

 創業家の株主信託組織である一般社団法人幹の会は上場時、発行済み株式の22.9%を保有する筆頭株主だったが、17年9月末時点の保有比率は17.0%で第2位の株主だ。

「幹の会は、保有株の一部を信託契約に基づき解約、市場で売却して現金を手にしたものと思われる」(市場関係者)

 松尾氏が進めたのが、脱創業家、外資提携、プロ経営者招聘、株式上場だったのだ。

 プロ経営者は、業績が低迷している企業を経営改革でV字回復させることが仕事であり、それが醍醐味でもある。カルビーでの成功を勲章に、松本氏は次の活躍の場を求めることになるとみられる。

 松尾氏が亡くなり、松本氏が去ったカルビーは、新たなステージを迎える。最大の課題は、20.0%の株式を保有する筆頭株主、ペプシコとの関係だ。09年に結んだ契約の特別条項が19年7月に終了する。そうなれば、ペプシコは出資比率を変えられるようになる。ペプシコが3分の1以上の株式を保有してカルビーを傘下に収めることも考えられる。

 だが、交渉の達人である松本氏はいない。カルビーがどう動くのか、注目したい。

伊藤社長がCEOを兼務

 カルビーは4月23日、6月20日付で伊藤秀二社長兼最高執行責任者(COO)が社長兼CEOに就くと発表した。松本氏は同日付で現職を退任し、講演活動などを通じてグループの情報を対外発信する「シニアチェアマン」に就く。伊藤氏に権限を集中させ、単独でカルビーを率いる体制になる。COO職は空席となる。

 松本氏が就くシニアチェアマンは経営に関与せず、企業の社会的責任(CSR)活動などをサポートする。
(文=編集部)

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