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『ブラックペアン』あり得なさすぎで薬理学会が抗議…加藤綾子が愛人にしか見えない

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 すると、これももはやパターン化してきた感があるが、手術中の渡海が「俺なら両方助ける」と同時に2つの手術を敢行する。「あっち行くつもりですか?」と止める高階に、渡海は「このなかに医者はいないのか? このなかにお医者さんはいませんか?」と皮肉を言いつつ、田村の手術を任せる。そして、楠木のほうでは左側から胸を開く難しい方法で手術を開始した。

 その意図は、スナイプで簡単に行える楠木の手術は後から高階に任せ、自分は再び田村の手術に戻るというものだった。そして、無事に2つの手術は成功。帝華大学病院外科教授・西崎啓介(市川猿之助)のためにスナイプ論文を書くはずの高階だったが、実は楠木は医療誌「日本外科ジャーナル」の前編集長だった。その楠木が佐伯式を希望していたということで、高階は論文に西崎と佐伯のどちらの外科教授の名前を書くべきか、窮地に立たされる。

 高階や研修医の世良雅志(竹内涼真)の患者を思う気持ちはわかるが、やはり医師として認められるレベルにあるのは渡海と佐伯の2人のみだ。助手に入っている医師も研修医や看護師ではないのだから、ボーッと突っ立っていないで、何かやることのひとつやふたつぐらいあるだろう。それすらできない医師が渡海のような天才外科医の下で手術に入るというのも、おかしな話だ。

 さらに先日、日本臨床薬理学会が治験コーディネーターの描写が事実と大きく異なるとして抗議文を発表したが、3話でも治験コーディネーターが渡海に大金を手渡すシーンがあった。これは賄賂にあたるため、さすがに現実離れしていると言わざるを得ない。また、治験コーディネーターが医師やMR(医薬情報担当者)、治験会社の職員と会食することがあったとしても、同ドラマのように2人で何回も密会を重ねるのは考えにくい。

 むしろ、『ブラックペアン』の木下は「佐伯の愛人」という設定のほうがしっくりくる。実際、インターネット上では「加藤綾子の愛人感がスゴいね」「佐伯教授の愛人にしか見えない」という声も多く見られる。

 それより気になるのは、趣里が演じる看護師の猫田麻里だ。時間があるとすぐに昼寝をしてしまうが、渡海と同じようにデキるがゆえに新人をつぶしてしまう孤高の存在である。渡海が唯一心を許しているようにも見え、ぶっきらぼうな渡海の指示や意図をすぐに理解することができるのも猫田だけだ。今のところスナイプばかりで猫田の存在がクローズアップされないのが残念だが、今後の猫田の動きにも注目したい。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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