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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

月給手取り18万、あっという間に借金20万…カード貧乏をやめれば貯金が増える!

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

 新社会人が身に付けたいお金のことはたくさんあるが、まずは以下の8つに気を付けたい。

(1)借金をしない
(2)手数料を甘くみない
(3)コンビニ、カフェ貧乏にならない
(4)まず、現金で生活してみる
(5)貯金は今から一生するものと心得る
(6)保険は、これだけ入れば大丈夫
(7)マネーアプリで支出を管理する
(8)お金で幸せを買う

マネーの基本1は「借金をしない」

 まだ給料を数回しかもらっていない社会人に、「借金をしてはいけない」と話してもピンとこないかもしれない。しかし、これこそがお金との付き合いのいちばん大切な点。多くの大人が人知れず悩んでいるのが借金の返済だ。

 アメリカでも近年、「Debt Control(借金管理)」の大切さが強調されるようになった。私も住んでみてわかったが、多くの人が請求書の支払いをするだけでアップアップ、貯金ゼロか貯金マイナスの生活をしていて、苦しそうだった。

 借金にもいろいろある。車のローンや住宅ローン、カードローン、消費ローンなどだ。でも、ふつうの人の借金は、クレジットカードからスタートする。クレジットは「信用」と訳されることが多いが、実態は「借金」。クレジットカードは借金カードだ。

 クレジットカードで3万円の支払いをすると、その代金が銀行口座から引き落とされるのは、だいたい翌月。払うまでの間は、カード会社から3万円の借金をしていることになる。一括払いだと利息を払わなくていいので、借金と感じにくいのだ。

クレジットカードを使わないこと

 クレジットカードの怖いところは、お金がなくても買い物や飲み食いができること。給料日前で銀行口座の残高が82円しかなくても、「来月払えるから大丈夫」と考えて、レストランで食事をしたり、服やハンドバッグを買ったりできる。

 1カ月の手取り収入が18万円としよう。一人暮らしだと暮らすのにギリギリだ。給料日前にお金がなくなり、ついカードで2万円支払う。この月は生活費に20万円使ったことになる。すると、来月の収入18万円のうち2万円は借金返済(カードの支払い)にあてることになり、16万円で生活しなくてはいけない。生活費を前月よりも4万円も減らせるか? 16万円で生活すれば借金を返せる。18万円だったら、またカードで2万円使って、借金は2万円のまま残る。先月と同じく生活費に20万円使ったら、借金は2倍の4万円に膨らむ。

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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