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コミー前FBI長官のトランプ政権「暴露本」に全米騒然!

文=大野和基/ジャーナリスト
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「私はコミー氏に対して憎悪の気持ちは抱いていません。我々の共通の友人たちは彼が高徳の人格の持ち主であることを証明するし、彼の著書『より高き忠誠心』は彼が思慮深い、寛容なボスであることを示しています」

 このように前置きをした上で、こう言い放つ。

「コミー氏は共和党員であるけれども、私は彼が自分の個人的な政治信条を基にしてFBI長官としての決断をするとは思ってもみませんでした。

 コミー氏の行動と著書は、彼の“より高き忠誠心”が――その忠誠心こそが派閥政治を超えさせるものであったが――どういうわけか、FBI長官として、その役割をはるかに超えた行動を取る権利を彼に与えるという、人を堕落させるような信念に傾いていることをあらわにしています。それは非常に危険な考え方で、その考え方が元になってコミー氏はヒラリー・クリントン氏のメール問題の調査において前代未聞の行動に出てしまいました。その結果、壊滅的な結末を招いたのです」

 この「前代未聞の行動」というのは、投票日の11日前にコミー氏がヒラリー・クリントン氏のメール問題について、捜査再開を示唆する書簡を議会に送ったことを公表した件を指す。

「もしコミー氏の書簡がなければ、クリントン氏は選挙に勝っていたと私は心底信じています。回顧録の行間を読むと、コミー氏もそう信じていることは明らかです。口に出しては言っていませんが、それが自分の行動について彼が提供する複雑な、ときには矛盾する説明から受ける私の印象です」

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