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「カリフォルニアロール」を寿司として認めるか? ズレている「日本の文化」の発信

新刊JP

 欧米では『羊をめぐる冒険』などに代表されるファンタジーが現実世界を覆ってくる作品が好まれ、ポストモダンやサイバーパンクなどのキーワードと絡めて紹介されることが多いという。一方、東アジアでは『ノルウェイの森』のほうが人気であり、その西洋的なライフスタイルのモデルが若者から中年までの幅広い層に支持されているという。

 村上春樹という一作家の作品群でも、世界の人々はそこに含まれるどんな部分を好み、どう読み、何を受け取るかは違う。

 そのことを踏まえれば、日本が日本文化を「伝統」や「正しさ」だけに固執して発信することがいかに的外れなのかがわかる。ビジネスであれ、国の施策であれ、個人であれ、日本から日本文化に関わることを発信するときには、日本らしさを強調することよりも世界からの見られ方を意識しなければ、思わぬ批判や失敗に見舞われるだろう。
(ライター/大村佑介)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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