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BMWが木村拓哉ではなく香取慎吾をPRに起用した「合理的な理由」

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 BMWが発表している『X2』のコンセプトは『UNFOLLOW(アンフォロー)』『常識や周囲の評価起点ではなく、自分の道はいつも自分で切り開く』というものです。そういう意味では、ジャニーズ事務所を離れ、苦闘しながらも新たな挑戦を始めている香取さんは『X2』にふさわしいブランド・フレンドなのだと感じました。

 BMWやメルセデス・ベンツといった高級ドイツ車は、車づくりの観点から見れば、どちらも保守本流のブランド。しかしメルセデス・ベンツに比べると、BMWのほうがやや改革派と呼べる部分もありますから、これまでのBMWのユーザーとは違う層を開拓していくうえで、香取さんを起用したのはナイスアイデアでしょう」(同)

同じ元SMAPでも木村拓哉を起用していたらプロモーションは台なしに?

 また、BMWのブランド・フレンドは香取のほかにも存在し、伊達氏いわく、その人選には共通項が見られるという。

「BMWの最高級セダンである『7シリーズ』では、世界各国の店舗でミシュランガイドの星を獲得している、フレンチシェフのジョエル・ロブション氏を起用しています。私は先日、ロブション氏に取材する機会があったのですが、『フランス料理の王道をキープするためには、常に革新的でなければいけない。ただ同じことを繰り返しているだけでは、どんどん時代遅れになってしまう』と語っていました。

 ロブション氏の話は、BMWのように昔からの伝統がある高級車ブランドには非常に当てはまっていますし、『X2』のブランド・フレンドに香取さんのようなタレントを抜擢したことも、BMWなりに新しいチャレンジを取り入れようという姿勢の一環なのだと思われます」(同)

 今のところBMWは販売実績が好調で、これといった不祥事も起こしていない。ほかの車メーカーとの兼ね合いさえなければ、ブランド・フレンドの仕事を是が非でも受けたいというタレントは多そうだが、香取以外の候補は考えられなかったのだろうか。

「仮にBMWが、香取さん同様に元SMAPのメンバーでありながら、今でもジャニーズ事務所に残っている木村拓哉さんを起用していたら、だいぶイメージが違っていたはずです。少なくとも私は、BMWの見る目のなさに失望したでしょう。

 たとえばプロ野球でいうと、かつて読売ジャイアンツは9年連続の優勝を成し遂げるなど、国民的な球団でした。誰もがテレビのナイター中継を見るという時代があったにもかかわらず、今ではプロ野球そのものの求心力が落ち、読売ジャイアンツも“複数ある球団のひとつ”になってしまいましたよね。むしろ、昔は弱かった球団のほうが格好よく見えることさえあります。

 ジャニーズ事務所のタレントたちが活躍しているのは素晴らしいことだと思いますが、もしかすると事務所に所属しているということ自体が“読売ジャイアンツ的”であり、時代としては古いのかもしれません。香取さんたちは事務所を抜けざるを得なかったのかどうか、詳しい事情はわからないにせよ、新たな環境でがんばろうとしている彼らは、現代の人々にとっては好印象なのでしょう。そこに目をつけたBMWの戦略を、私としては支持したいですね」(同)

 BMWと香取の組み合わせは、意外性よりも合理性を重視した、時代に即したプロモーションということなのかもしれない。
(文=A4studio)

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