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木村隆志「現代放送のミカタ」

フジテレビが『極タウン』で仕掛ける覚悟の消耗戦…苦い歴史と勝算

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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 各局のスタッフが、数多い番組ジャンルの中から海外ロケバラエティを選んでいるのは、「失った視聴者層や新たな視聴者層ではなく、減っているリアルタイム視聴者層を狙っているから」にほかならない。果たして、その策は正しいのか? フジテレビに限らず、現場のテレビマンたちは半信半疑だろう。とりわけ、フジテレビは弱者の立場になった今、「同じ土俵で戦うことの難しさはわかっているけど、ほかに策はない」という苦しさが伝わってくる。

 私が知る限り、『オレたちひょうきん族』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『めちゃ×2イケてるッ!』ら、「土曜夜8時に芸人たちが笑いをつくり出すバラエティ」の伝統が壊れたことを嘆く声は、視聴者のみならずフジテレビ局内にも少なくなかった。

 ただ、それでも今春は複雑な思いを飲み込んで、覚悟の消耗戦を仕掛けたのは間違いない。批判的な声は多く、私自身も懐疑的な見方をしがちだが、現場でもがき続ける『極タウン』のスタッフたちを見守りたいと思っている。
(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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