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パーム油、危険性の警鐘相次ぐ…動物実験で発がん性、日本で野放し、表示上は「植物油」

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 つまり、発がんシステムがわかっていないことを認めているにもかかわらず、同調査会では「発がん性について、直ちにヒトで問題があるというふうには思えない」として、使用基準を改正し、パーム油にもBHAを使えるようにしたのである。ラットに明確に発がん性があり、発がんシステムもわからないBHAが、パーム油に堂々と使われているのである。

食品表示でパーム油の使用わからず


 パーム油はほかにも問題を抱えている。名古屋市立大学名誉教授で日本食品油脂安全性協議会理事長の奥山治美氏は、著書『本当は危ない植物油』(KADOKAWA)のなかでパーム油について次のように語っている。

「パーム油はラットの大腸ガンの発癌を異常に促進する(略)パーム油はリノール酸含量が多くないので、これらの作用は、パーム油に含まれる微量成分の採用であると推測されます。また、脳卒中ラットの寿命短縮作用などが認められており、内分泌かく乱作用もあります。パーム油は食用油としては不適と思われます。他にも、マウスの寿命を異常に短くすると報告されています。そして、脳卒中ラットでは精巣テストステロンを下げるとされています」

 パーム油の使用量は、日本の植物油の総供給量264万8000トンのうち、その約4分の1を占める64万7000トンに及んでいる。その使途の35%がマーガリン、ショートニング、その他食品加工用が31%となっている。マーガリン、ショートニング以外に、即席麺やパン、フライドポテト、チョコレート、アイスクリーム、スナック菓子などあらゆる加工食品に使われている。ところが、食品表示上は植物油としか表示されておらず、そこにパーム油が使われているかどうか、わからないのである。

 食品安全上さまざまな問題が指摘されているパーム油は、食品に使用しないようにすべきであり、少なくとも早急に食品表示上パーム油使用と明記されるようにすべきである。
(文=小倉正行/フリーライター)

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