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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

リア充代行、レンタル家族…孤独関連ビジネスが拡大する日本市場

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 一般的な感覚では、こういったサービスを利用するというのは、理解するのはなかなか難しい。

「ですが、職場は利害関係が前提とされますので胸襟を開く友人はつくりづらいといえるでしょう。また、ネットなどで知り合った趣味の知人では、プライベートな立ち入った話は場が重くなるので避けられやすいなど、深い人間関係を構築できる場は現代では非常に限られています。個人主義が叫ばれる昨今では特に、現状を取り繕うためのサービスを必要としている人たちも存在するのです。また、友人や恋人は自然発生的につくるのは簡単ではなく、当事者間での努力が必要とされます。孤独に対応することは、一人の力ではどうにもならないと感じている人も少なくないのではないでしょうか」(同)

昔からある「孤独脱出型ビジネス」


 そこで、それを支援する孤独ビジネスが「孤独脱出型ビジネス」だという。

「これは、昔からあるビジネスモデルで、代表的なところですと婚活パーティーや出会いの場を提供する飲食店などです。また、最近では街コンや相席酒場、同窓会の企画を代行する“同窓会ビジネス”などの当事者向けのサービスの他に、親同士のお見合いパーティーといった当事者以外に向けたサービスも出現しており、その種類は多様化しています。この手のビジネスの中ではもっとも盛り上がっているカテゴリーなのではないでしょうか」(同)

 確かに、昨今さまざまなコンセプトの出会いの場が登場しており、これは出会いを求める男女が多いことを暗示させるが、他者に干渉しない現代的な人付き合いの構造がその背景にあるとみることもできる。

孤独関連ビジネスは、地域的連帯感や組織内での日常的人間関係の希薄化に起因する孤独を埋め合わせたいというニーズに対応する形で顕在化してきた現代的な現象だと思われます。こうしたニーズへの対応は、官民ともに今後も大きくなる可能性が高いでしょう」(同)

 楽しむ孤独と避けたい孤独が混在する日本。これをどうビジネスにつなげるか、企業は現代日本社会をしっかりと見つめる必要がありそうだ。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

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