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夜マック、倍ビッグマックの健康リスク…たった1個で脂質量がサバ味噌煮定食3食分も

文=谷口京子/清談社

■レギュラーメニューの「ビッグマック」(225g/個)=パティ2枚
エネルギー:530kcal
脂質:28.2g

夜マックの「倍ビッグマック」(300g/個)=パティ4枚
エネルギー:736kcal
脂質:43.7g

 見ての通り、倍ビッグマックは通常のビッグマックより206kcal多く、脂質も15.5g増えている。

「この脂質の量を、脂質が多い青魚のサバを副食(おかず)にした『サバの味噌煮定食』を例に説明しましょう。サバとご飯、味噌汁、小鉢のすべてを含めたエネルギー量は約531kcalで、脂質は14.3g。つまり、『倍ビッグマック』を食べるということは、和定食1食分の脂質を余分に摂ることになるわけです」(同)

 そもそも、倍ビッグマックの脂質は、それ1個でサバの味噌煮定食3つ分に相当する量だ。しかも、倍のパティで余分な脂質を摂っているのに、野菜類の量はまったく増えていない。

「パティが倍になってエネルギーや脂質はぐんと上がっている一方、代謝を助けるビタミンやミネラルなどの『微量栄養素』はかなり不足しています。エネルギーを効率よく代謝させるには、ビタミンやミネラルが欠かせません。本来なら、高カロリー高脂質な食事をするときは、同時にそれ相応の微量栄養素を摂らなければならないのに、夜マックにはそれが見当たりません」(同)

 ただでさえ、夜食は体に悪影響を及ぼす可能性がある。その上、栄養のバランスが偏っていれば体内に脂肪が蓄積されることにつながる。もはや、夜マックは「肥満への入り口」といっても過言ではないのかもしれない。

ハンバーガーの「やわらかさ」に潜む問題

 そもそも、ハンバーガーなどファストフードの危険性は、夜マックの登場以前からずっと指摘されていた。

 アメリカのマクドナルドの従業員向けサイト「マックリソース・ライン」では、13年当時、ハンバーガーやフライドポテトの画像に「Unhealthy choice(不健康な選択)」と書かれてあり、その下に「ハンバーガーやポテトを避けるように」というアドバイスが加えられていたという。この一件は多くのメディアで取り上げられ、「マクドナルドは従業員にすすめられない食事を客に提供しているのか」と批判を浴びた。

 Aさんは「栄養学の観点から見ると、ファストフードには『栄養バランスの偏り』と『咀嚼回数の少なさ』という問題があります」と指摘する。

 前述したように、ハンバーガー1個には十分すぎるほどの脂質やカロリーが含まれているにもかかわらず、ビタミンやミネラル、食物繊維など体の代謝や消化吸収に必要な栄養素は欠けている。そのため、毎日のように食べていれば健康リスクは高まってしまう。

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