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最終回の『ブラックペアン』、ワンパターンから脱却で予測不能な結末へ

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日曜劇場『ブラックペアン』|TBSテレビ」より
 6月10日放送の8話が自己最高の平均視聴率16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、17日放送の9話も16.2%と好調をキープし、今期の連続ドラマトップへまっしぐらの『ブラックペアン』(TBS系)。


 スタート当初から7話までは、「高階権太(小泉孝太郎)、横山正(岡田浩暉)、松岡仁(音尾琢真)、西崎啓介(市川猿之助)らの外科医が手術を失敗すると、渡海征司郎(二宮和也)が登場。『邪魔』と彼らを押しのけて交替し、天才的な技術で手術を成功させる」というワンパターンな展開を繰り返してきた。

 しかし、視聴率が急上昇した8話の終盤では、東城大学医学部付属病院教授の佐伯清剛(内野聖陽)が現れて渡海と手術を交替。その直後に佐伯が病に倒れるなど、初めてワンパターンな展開を崩して話題を集めた。

 さらに9話でも、手術が失敗しそうになったときに渡海は現れず、「邪魔」の決めゼリフも炸裂せず。「遠隔操作で最新医療機器を扱う」という新たな展開で手術を成功させた。

 ここまで繰り返してきたワンパターンな展開からの急変は、「最終回に向けてメインテーマに迫る」という明快なスイッチだったのだ。

復讐すべき相手は佐伯なのか?


 当作は医療ドラマでありながら、人命を救うヒューマン要素よりも、医師と最新医療機器が腕を競い合うエンタメ要素を優先させてきた。しかし、そのエンタメ優先は、9話の終盤で終了。渡海の「手のほうが100倍ラクだわ」というセリフは、最新医療機器への勝利宣言であるとともに、まるでここまでの話を総括しているようだった。

 となれば、残るテーマは渡海と佐伯の因縁のみ。「いろいろやってきたけど、このドラマは渡海による佐伯への復讐劇だよ」というメインテーマの変更が明らかになった。

 9話で佐伯を死の危機から救った渡海。最終回予告の「(佐伯)教授の心臓、まだ完治してませんから」という不穏なセリフを聞けば、「復讐するために生かした」のは間違いないだろう。つまり、最終回は「渡海がもう一度手術しなければ命が危ない」という切迫した状態からスタートする。

 さらに、「親父のすべてを奪ったこのペアンで今度はお前がすべて失うんだよ」というセリフからは、さも「復讐が成就した」かのような印象を受ける。しかし、このセリフを予告映像に入れたということは、むしろ「そう簡単な話ではない」という感が強い。

 そもそも、佐伯は復讐すべき相手なのか? レントゲン写真のペアンにはどういう意味があるのか? 「渡海が悪に見せかけた正義のヒーロー」であることは変わらないだろうが、「本当の悪は佐伯なのか」はわからない。結末は原作小説通りとは限らないだけに、「誰」や「何」が悪として物語は終結するのか? 予測不能なぶん、クライマックスは盛り上がるはずだ。

『半沢直樹』の“土下座”を超えるラストへ


 同作の伊與田英徳プロデューサーと福澤克雄監督のコンビは、これまでTBSの看板枠『日曜劇場』で『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『流星ワゴン』『下町ロケット』『小さな巨人』『陸王』を手がけてきた。

 これらの作品に共通しているのは、強烈な対立構図とスカッと解決する爽快感。たとえば、『半沢直樹』の最終回で半沢(堺雅人)に大和田常務(香川照之)が土下座をしたような……。『陸王』の最終回で茂木裕人(竹内涼真)が毛塚直之(佐野岳)をゴール前でかわしてマラソンで優勝したような……。当作でも、そんな爽快感あふれるクライマックスシーンが見られるのか? それとも、新たな結末の形を見せてくれるのか? いずれにしても興味深い。

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最終回の『ブラックペアン』、ワンパターンから脱却で予測不能な結末へのページです。ビジネスジャーナルは、連載、TBSドラマブラックペアン視聴率の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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