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木村隆志「現代放送のミカタ」

最終回の『ブラックペアン』、ワンパターンから脱却で予測不能な結末へ

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 ここまで、時代劇のような表情や反応の大きさ、いたく思わせぶりなセリフなどの濃厚な演出は健在だった。このようなケレン味たっぷりの世界観は『日曜劇場』名物ともいえるが、シリアスかつシビアな医療ドラマでは、ことさら劇画チックに見える。それだけに、最終回のクライマックスはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でバズる名シーンが誕生するかもしれない。

「最終月の下旬まで放送」はTBSの自信


 最終回で注目すべきキャラクターは、渡海や佐伯だけではない。高階は西崎と決別するなど医師としての良心を取り戻し、世良雅志(竹内涼真)は心技ともに医師としてのたくましさを備えつつある。また、それまでオロオロしてばかりだった東城大の医師や看護師たちに団結が見られるのも、変化であり成長ともいえるだろう。最終回は、彼らの集大成でもあるのだ。

 近年、連ドラは最終月の上旬から中旬で終了するのが当然のようになった。「改編期ギリギリの下旬まで放送する作品は、ほぼ深夜枠のみ」という状態が続いている。

 今春もプライムタイムの連ドラが軒並み終了するなか、『ブラックペアン』の最終回は24日で、しかも「15分拡大スペシャル」。裏番組に各局の特番がそろう逆境をわかっていて最終回を放送するのは、「自信の表れ」というほかない。

 原作小説を読めば、当作は「最終回のためにあるような物語」ということがわかる。序盤・中盤のワンパターンな展開とは一線を画す、15分拡大版でも足りないほどの濃密なドラマに期待したい。
(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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