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【富山交番襲撃】島津容疑者、小学校での無差別大量殺人を計画か…間欠爆発症と強烈な復讐願望か

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復讐願望

「すぐカッとなる」原因としてまず考えられるのは、「間欠爆発症」である。「間欠爆発症」は、怒りや攻撃衝動を制御できない衝動制御障害の一種であり、かんしゃく発作、激しい口論や喧嘩、他人への暴力、モノへの八つ当たりによる破壊などを繰り返す。こうした爆発は、きっかけとなるストレスや心理社会的誘因と釣り合わないほど激しい。しかも、衝動的で計画性がない。

 島津容疑者が上司を殴った後、交番と小学校で警察官と警備員を殺害する爆発を起こした一因として、精神科医としては「間欠爆発症」を疑わざるを得ない。今後精神鑑定で詳細に調べる必要があるだろう。
 
 もっとも、たとえ「間欠爆発症」でも、もともと長期間にわたる欲求不満と他責的傾向があって爆発する素地ができていないと、いくら引き金になりうるような出来事があっても、ここまで大きな爆発は起こりにくい。だから、欲求不満を募らせていたうえ、自分の挫折や失敗を他人のせいにする他責的傾向も強かった可能性が高いと私は思うが、こういう人は復讐願望も抱きやすい。

 宅間は「元妻や父親に対する恨みや学歴コンプレックスから、社会や世間に仕返ししようと考えた」(検察側の冒頭陳述)からこそ犯行に及んだのであり、復讐が主要な動機になっている。大阪教育大学附属池田小学校をあえて選んだのも、「(宅間の)目から見た社会の象徴ともいえるエリートの子弟」(判決要旨)が集まっていたからであり、「エリート」への復讐願望が非常に強かった。

 島津容疑者の場合はどうなのか? 警備員を殺害した小学校を選んだのはなぜなのか? そもそも、小学校を襲撃先として選んだことに復讐願望はからんでいないのか? そのあたりのことをこれから明らかにすべきである。
(文=片田珠美/精神科医)

参考文献
片田珠美『無差別殺人の精神分析』新潮選書
片田珠美『拡大自殺―大量殺人・自爆テロ・無理心中』角川選書

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