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中西貴之「化学に恋するアピシウス」

宇宙人は存在するのか?NASA、地球外生命体の発見を目指す…

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地球はすでに宇宙人に発見されている?

 惑星のことを詳しく知るには、そして知的生命体の痕跡を探すには、もっと太陽系に近い場所で地球に似た惑星を数多く見つけることが必要です。地球の近くでもっとたくさんの惑星を発見したい、その惑星には海があるのか山があるのか、地球と同じ風景があるのか確かめたい――そんな天文学者の熱い思いが、ケプラーの後継機であるトランジット系外惑星探索衛星(TESS)を誕生させました。

開発中のTESS(提供=NASA)

 TESSは、2018年4月にアメリカ航空宇宙局(NASA)によって打ち上げられました。TESSの探索効率はケプラーの400倍に向上しており、短い時間でより多くの惑星を発見することを目的に設計されています。

 一方で、広い範囲を2年という短い衛星寿命のなかで大急ぎで観測するように設計されているため、発見されたひとつの惑星をじっくり詳細に観測するには向いていません。

 そこで、TESSが生命存在の可能性がある惑星を発見した場合には、ヨーロッパやアメリカが今後打ち上げる予定の、狭い範囲をじっくり観測する宇宙望遠鏡で詳細に観測することになっています。それによって、「地球以外の星に生命がいる」という人類初の大発見を目指します。

 ところで、先ほど「宇宙人天文学者がトランジット法で観測したときに、木星が横切ることによる太陽の明るさの変化を観測できそうだ」とお伝えしましたが、この宇宙人天文学者は同じ方法で地球も発見することができるのでしょうか? 地球が太陽の手前を横切ることによって生じる太陽の明るさの変化は、0.01%。地球と同じくらい周辺の宇宙空間が澄んでいて、TESSと同じくらいの性能の宇宙望遠鏡を使って観測できる科学技術があれば、発見は可能だと思われます。ということは、私たちはすでにどこかの宇宙人に発見されていて、じっくりと観察が続けられているのかもしれませんね。
(文=中西貴之/宇部興産株式会社 品質統括部)

【参考資料】
TESS Exoplanet Mission」(NASA)

『宇宙と地球を視る人工衛星100 スプートニク1号からひまわり、ハッブル、WMAP、スターダスト、はやぶさ、みちびきまで』 地球の軌道上には、世界各国から打ち上げられた人工衛星が周回し、私たちの生活に必要なデータや、宇宙の謎の解明に務めています。本書は、いまや人類の未来に欠かせない存在となったこれら人工衛星について、歴史から各機種の役割、ミッション状況などを解説したものです。 amazon_associate_logo.jpg

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