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日本対ベルギー戦直前!西野監督、非難の的になることを厭わない「天才的勝負師」の戦術!

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日本代表・西野朗監督(写真:AP/アフロ)

 チームマネジメント、そして結果を掴むための確率の摸索と選択。そのなかでの打算的なマネジメント――。日本代表の西野朗監督はポーランド戦の前、そして最中と、とてつもなく多くの迷いと決断の中で動いていた。

 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会、グループH最終戦で、日本はポーランドと対戦し、0−1で敗れた。だが、裏カードのコロンビア対セネガルが1−0のコロンビア勝利で終わったため、セネガルと勝ち点、得失点差、総得点、直接対決成績が同一になるも、今大会から導入された新制度「フェアプレーポイント」の差で、日本はセネガルを上回って2位通過を果たした。

 この結果を手にすることになったポーランド戦は激しく物議を醸し、賛否両論の声が上がった。

 まずポーランド戦で起こったことについて振り返ってみよう。勝ち点4でこの試合に勝つか引き分けで決勝トーナメント進出が決まる日本は、これまで2試合連続で同一スタメンだったことから、今後の戦いを考えてスタメンを6人入れ替えた。

 ポイントは累積警告。今大会は準々決勝進出時点ですべての選手のカードが一度リセットされるが、ラウンド16(決勝トーナメント初戦)までは2枚で次の試合が出場停止となる。日本は乾貴士、長谷部誠、川島永嗣の3人が1枚ずつもらっており、GKである川島を除く2人(GKはなかなか警告が出ないため)がポーランド戦でイエローカードをもらい、ラウンド16での出場停止は避けたいという意図が働いた。これで乾、長谷部はベンチスタート。

 さらにポーランド戦が行われたボルゴグラードは、真夏を思わせる灼熱の地。選手たちの体力消耗が予想されるだけに、この2試合で疲労が激しかった香川真司と原口元気を外した。昌子源はそれに該当するかわからないが、彼もスタメンから外れた。

 いざ試合では、勝利を目指して互角の戦いがスタート。日本のフォーメーションは4-4-2。岡崎慎司と、W杯デビューとなる武藤嘉紀が2トップを組み、右サイドハーフに同じくW杯デビューの酒井高徳、左に宇佐美貴史、ボランチは柴崎岳と山口螢。CBにはこちらもW杯デビューとなる槙野智章が入った。

衝撃の決断を下した西野監督

 試合はこう着状態が続いたが、59分に手痛い先制弾を許してしまう。不用意なファールから与えたFKを、ゴール前でDFヤン・ベドナレクに合わされ、先制点を献上。日本は劣勢に立たされた。

 この時、裏カードのコロンビア対セネガルは0−0。このまま進めば、日本のグループリーグ敗退が決まってしまう状況。だからこそ、西野監督は65分に動きの悪かった宇佐美に代えて乾を投入。攻撃の姿勢を打ち出した。

 しかし、攻撃は噛み合わず、逆にポーランドの攻撃に手を焼く展開になる。この時点で日本に残された交代枠は、あとひとつ。後半開始早々の47分に岡崎が少し足を痛め、大迫勇也と交代し、乾も投入したため、残りの1枚はもうしばらく様子を見てから、攻撃的で行くか、もし同点に追いつけたら守備的な選手を入れて試合のクローズに掛かるかを、西野監督は頭の中をフル回転させながら考えていただろう。

 だが、失点から15分後、コロンビア先制の一報が入ると、西野監督の思考に変化が訪れた。もしコロンビアリードのまま試合が終われば、日本はこの試合で0−1で敗れてもグループリーグを突破できる。その際にポイントになるのが、冒頭で触れたフェアプレーポイントだった。

 まずこのフェアプレーポイントを整理すると、イエローカード:1ポイント、イエローカード2枚での退場:3ポイント、レッドカード一発退場:4ポイント、イエローカード+レッドカード一発退場:5ポイントとして計算する。勝ち点、得失点差、総得点、直接対決成績がすべて同一となった際、ポイントが少ないほうが優位に立つという制度だ。

 日本はこの試合の66分に槙野がイエローカードをもらったが、この時点で日本のイエローカード数は4、セネガルは6だった。

 そこでまず西野監督はピッチの選手に「これ以上イエローカードをもらわないように」と指示。裏カードの試合経過を気にしながらも、さらに頭をフル回転させた。そして、衝撃的な決断を下した。

 おそらく西野監督は、まず目の前の試合でポーランドに対してリスクを背負って同点ゴールを目指すより、イエローカードをもらわないで、このまま試合をクローズすれば、裏カードの結果次第だがグループリーグ突破の確率が上がると判断した。切羽詰まったW杯の試合のベンチで考えを張り巡らせた結果、「攻めない」という決断を下したのだ。

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