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日本対ベルギー戦直前!会場を埋め尽くす、日本を応援する「ロシア人サポーター」と日本人が感動的交流!

文=森哲志/ジャーナリスト
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 どちらかといえば、ロシアに対して「極東ニッポンにはそっけなく無関心の共産圏国家」というイメージを抱きがちだったが、ロシア入りしてカルチャーショックの連続だ。いずれにせよ、まさかの決勝T進出の陰には、そんな意外な友好の絆が存在していたことは確かである。

日本を応援するロシア人のホンネとは

 ポーランド戦を観戦したロシアの商社マン・ラミールさん(26歳)は、カスピ海沿いのアストラハンという町から400kmもクルマを飛ばして会場に駆けつけたという。

「心だよ。日本人のスピリット……忍耐、我慢、根気、執念、忠誠。憧れているよ。予選リーグも、その精神で乗り切ってきたじゃないか」

 日本を応援する理由を聞くと、ラミールさんは興奮気味に語った。極真空手の愛好家で、毎日の黙とうを欠かさないという。

 ヴォルガ川の舟運で栄えた大都市サラトフからやってきたという40代の女性は「うちのテレビはパナソニック。電子レンジも。娘はアキハバラに憧れているよ。ずっと平和を続けていて素晴らしい。いつか家族旅行で行きたいけど、その前に、まずはヤポンの応援ね」と語り、頬には日の丸のメイクが光る。現地でロシア人に聞き込みを進めると、日本を応援することについて、「なんとなく」ではなく具体的な理由を挙げる人が多いことに驚く。

 空港や鉄道の駅などに立つ大勢のボランティアガイドの女子学生たちにとっても、日本は格別な存在なのだろうか。彼女たちは、「ウェルカム! ヤポン! グッド!」と心からうれしそうに話しかけてくる。

 初戦のコロンビア戦では、試合前に駅からスタジアムへ向かう観客の列はイエロー一色だった。ドラムをたたき、笛を鳴らし、まるで凱旋パレードのような勢いを見せていた。

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 日本人サポーターはその狭間で小さくなっていたが、おもしろいのは「一緒に写真を」とロシア人に頼まれる日本人が多かったことだ。特にメイクやコスプレなどをしていない普通の日本人は、コロンビア人と比較してもあまり目立たない。にもかかわらず、私自身もわずか20分の間に3人の男女に自撮りを頼まれた。

 試合終了後、コロンビアサポーターたちはうなだれて無口にスタジアムを去っていった。一方、ロシア人たちは日本人サポーターと握手する姿が目立った。

 ポーランド戦の会場では、サムライ姿の日本人サポーターが特に人気を集めていた。ちょんまげに青い羽織をまとった若者に、次から次へと「一緒に自撮り」のリクエストが殺到していた。もともと、ロシアでは武士の男らしさが高い支持を得ているようで、数年前にはキアヌ・リーブスと真田広之が主演の忠臣蔵をモチーフにした映画『47RONIN』が歴史的なヒットを記録したという。そういえば、ウラジーミル・プーチン大統領も柔道の愛好家である。

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