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策士・SBI北尾吉孝社長、ネット金融界の覇者へ…そのすさまじい成長

文=編集部

地銀のプラットフォーマーになる

 フィンテックが金融地図を塗り替えつつある。フィンテックとは、「finance(金融)」と「technology(技術)」を組み合せた造語で、スマートフォンのインフラやビックデータ、人工知能(AI)など最新技術を駆使した金融サービスを指す。

 金融新時代を迎えたなかで北尾氏の狙いは、SBIが先端技術の塊のITを使った金融サービスでプラットフォーマーになることだ。プラットフォーマーとは、第三者がビジネスや情報配信などを行う基盤(=プラットフォーム)として利用できる製品やサービス、システムなどを提供・運営する事業者を指す。

 SBIの金融サービス事業は、ネット証券のSBI証券、ネット銀行の住信SBIネット銀行、そしてSBI損保を核とした保険関連事業の3つの分野で構成されている。出資しているフィンテックベンチャーや地域金融機関を巻き込みながら、「ひとつの生態系」(北尾氏)をつくるのが狙いだ。

 この“金融生態系”に加えて、仮想通貨、モバイルファイナンスという2つの生態系をつくり上げ、これら3つを接続させることでプラットフォーマーになるという構想だ。

 SBIの2018年3月期決算(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益は前期比28.7%増の3370億円、当期利益は同97.7%増の559億円で、いずれも過去最高だった。証券業は景気変動が業績に与える影響が大きい。景気が良い局面では売り上げ・利益とも上振れしやすいが、それにしてもSBIはすさまじい成長を続けている。金融サービス事業の売上収益は同20.7%増の2172億円で、これもまた過去最高である。

BusinessJournal編集部

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