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『義母と娘のブルース』綾瀬はるか、声優を凌駕のアニメ声「寸劇」が話題騒然…天才ぶり発揮

文=吉川織部/ドラマウォッチャー

 綾瀬はるか主演の連続テレビドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)の第2話が17日に放送され、平均視聴率は初回から0.2ポイント減の11.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。

 このドラマは、バリバリのキャリアウーマンだった岩木亜希子(綾瀬)が子持ちのサラリーマン・宮本良一(竹野内豊)と結婚し、良一の娘・みゆき(横溝菜帆)の母になろうと奮闘する物語。第2話ではいよいよ3人での生活がスタートするも、亜希子の努力が空回りしてしまい、みゆきの反発を買ってしまう様子が描かれた。自分の中に理想の母親像がないことに気付いた亜希子は、亡くなったみゆきの母をコピーすることを思い付き、同じ行動をして同じ料理を作ろうと奮闘する。みゆきもその姿に心を動かされ、良一が買ってきた一輪の花を「同じ色じゃないから」との言葉とともに亜希子に贈った。部屋に置かれている亡き母の写真の横には、赤い花が供えられていた――という展開だった。

 みゆきはこれより少し前に、「ママのコピーってそれはそれでやだし」と話していた。つまり、亜希子が亡き母をコピーする必要はなく、亜希子なりの母親であってくれればいいと伝えたかったのだろう。少々ツンデレ気味だが、「(ママにお供えしたのと)同じ色じゃないから(あなたにあげる)」との台詞にはそんな意味が込められているのだろう。

 第1話はドラマとしての方向性がわかりにくかったため、どのように楽しんでよいかもわかりにくかったが、第2話でホームドラマとしての枠組みが明確になった。亜希子は仕事を辞め、第3話以降はみゆきの母親としてさらなる奮闘を繰り広げていくに違いない。問題が起きるたびにヘンテコな対処方法を取るも、なんだかんだでうまくいくという筋立てはわかりやすいし、単純におもしろい。コメディーの形を取りながら、さらりと感動を織り交ぜた絶妙なさじ加減も素晴らしく、ここからぐんぐんドラマとしての魅力を増していきそうな予感がする。

 綾瀬はるかに毎回見せ場があるのも楽しい。初回では腹踊りを披露したが、第2話には声優顔負けのアニメ声で台詞を言うシーンがあり、視聴者の大反響を呼んだ。劇中のアニメ『プチキュア』を視聴した亜希子が、アニメの経済効果についてみゆきに熱く語る場面だ。ここで綾瀬演じる亜希子は、『プチキュア』のおもちゃを欲しがる女の子をいきなり熱演。アニメ声で「ママ、わたしドリームピンクになりたい」などとキャピキャピ話した次の瞬間にはキャリアウーマンの顔に戻ってその経済効果を熱弁するという流れを3度も繰り返し、我々に圧倒的な演技力を見せ付けてくれた。

 退職を申し出た亜希子が当然のように慰留されるも、「娘の笑顔には1000万の価値があります。私が年に100回彼女を笑わせれば10億になります」という『キン肉マン』のウォーズマンみたいな理論を大まじめに説いて年俸10億円を要求し、翻意をあきらめさせた場面もおもしろかった。交渉術なのか本気で言っているのかわからないが、重役を前にしれっと要求を通す姿はとにかくかっこいい。

 ほとんど表情を変えず事務的に話すという亜希子のキャラクターは、松嶋菜々子主演の『家政婦のミタ』や北川景子主演『家売るオンナ』(共に日本テレビ系)と共通している部分が大きく、「二番煎じ」「見飽きた」と視聴者にそっぽを向かれかねない。もちろん、綾瀬本人や脚本の森下佳子氏もそれは十分承知しているはずだ。まだ2話の段階だが、それらとは違う亜希子の人間性を表現しようとする森下氏の脚本の意図を綾瀬が理解し、持ち前の演技力でそれにガッチリと応えているように見える。深読みしすぎかもしれないが、そうだったらうれしい。

 この後、しばらくはコメディー要素の多いホームドラマ路線が続くと予想するが、良一が社内で突然倒れたことや、まだ正体のわかっていない謎の男・麦田章(佐藤健)など、今後の波乱を感じさせる要素もある。続きが楽しみだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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