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好スタートの『高嶺の花』、石原さとみと野島伸司の存在が「諸刃の剣」か

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高嶺の花|日本テレビ」より
 今夏の新作ドラマではトップクラスの話題性を誇る『高嶺の花』(日本テレビ系)。平均視聴率も初回11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずのスタートを切り、右肩上がりになっていくことが期待されている。


 主なあらすじは、「華道の名門『月島流』の令嬢・もも(石原さとみ)は誰もがうらやむ才色兼備で、将来は前途洋々。しかし、婚約者・吉池(三浦貴大)が別の女性を妊娠させていたことがわかり、結婚が破談になったことで大きなショックを受ける。そんなとき、ももは壊れた自転車を持ち込んだ店で直人(峯田和伸)と出会い、傷ついた心が徐々に癒されていく」というもの。

 話題の源となっているのは、主演・石原さとみと脚本・野島伸司のコンビで間違いないだろう。しかし、初回の放送では「この2人こそブレーキとなりかねない」というネガティブな要素が散見された。

石原さとみは「高嶺の花」なのか?


 まずは、主演の石原。今冬に放送されて高視聴率と好評価の両方を得た『アンナチュラル』(TBS系)以来のドラマ主演作であり、ラブストーリーという十八番のジャンルだけに、放送前はポジティブな見方が多数を占めていた。

 しかし、フタを開けてみるとネガティブなコメントが多く、「やっぱりキレイだった」以外のポジティブな記事は、ほとんど見られず。唇をとがらせて早口でまくしたてるセリフまわしや、大げさで落ち着きのない所作への苦言が飛び交った。

 実際、今作での役作りは2015年の『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)や16年の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)を彷彿させる。“普通の女性”を自然体で演じて好評だった『アンナチュラル』とは真逆であり、よく言われる「石原さとみが石原さとみを演じている」という本人のパーソナルイメージに合致するものに戻ってしまった。

 ただ、今作の役柄は一般のOLではなく「高嶺の花」。美人を自覚していて、周囲の人々に上から目線で接する高飛車な女性像は、果たして本当に「高嶺の花」なのか? 2話目以降では、より「高嶺の花」にふさわしい姿を見せなければ、男性視聴者に恋心を、女性視聴者に憧れを、抱かせることはできないだろう。

野島伸司の“地上波復帰作”だった


 次に、野島の脚本。野島は昨年『パパ活』(dTV×FOD)、『雨が降ると君は優しい』(Hulu)、今年は『彼氏をローンで買いました』(dTV×FOD)を手掛けるなど、ネット配信サービスを主戦場とし、地上波の連続ドラマとは一線を引いていた。

 野島自身が地上波の息苦しさを発信したこともあり、「今後は自由度の高いネット配信サービスに専念するのでは?」という声もあがっていたが、今作で地上波連ドラに復帰。しかも、往年の野島脚本を思わせる直球のラブストーリーだった。

 当作は27年前に野島が手がけた『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)と似たコンセプトであることは、誰の目にも明らかだ。しかし、ミュージシャンであり歌う姿はカッコよくモテそうな峯田和伸と、圧倒的なおっさんオーラで浅野温子との年齢も離れている武田鉄矢を比べると、圧倒的に後者のほうが非モテ。また、前述した石原の演技に加え、「婚約者に二股された挙げ句、捨てられた」という役柄は「高嶺の花」感が薄い。

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