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生活保護がテーマのフジ『健康で文化的な最低限度の生活』、放送直後より視聴者から疑問噴出

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健康で文化的な最低限度の生活(ケンカツ) | 関西テレビ放送 カンテレ」より
 女優の吉岡里帆が主演を務めるフジテレビ系「火曜21時」枠の連続テレビドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』が7月17日に初回を迎え、平均視聴率7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。今期のフジは、ゴールデン・プライム帯の新ドラマで視聴率2ケタ台の好調な滑り出しが続いていると伝えられていたが、ここに来てつまずいてしまったようだ。


 同ドラマは漫画家・柏木ハルコ氏による同題作品を実写化したもので、新人ケースワーカー・義経えみる(吉岡)が生活保護現場の現実と向き合っていく物語。初回は、もともと映画監督志望だったえみるが挫折し、安定を求めて公務員になるところからスタートした。同期の栗橋千奈(川栄李奈)、七条竜一(山田裕貴)、後藤大門(小園凌央)、桃浜都(水上京香)とともに東京都東区役所の生活課に配属され、生活保護受給者を支援する業務を担うことになる。

 激務のなか、えみるは担当する受給者・平川孝則(堤匡孝)から「これから死にます」という電話を受けるも、うまく対応できずに最悪の結果を招いてしまう。えみるはショックを受けると同時に、平川が真剣に生きていたことを知り、自分も受給者たちと真剣に向き合おうと決意。その後、えみるは求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)の面談や訪問を重ね、先輩ケースワーカー・半田明伸(井浦新)に助けられながら阿久沢に寄り添う……という展開だった。

 生活保護に対する“間違った認識”が一部で根付いている今、同ドラマの問題提起により“正しい認識”が広まっていくのは良いことだろう。ただ、デリケートな問題に配慮したストーリーだけに、インターネット上には「本当の現場はもっと過激で過酷だろう」「ハートフルな展開はアリだけど、なんか全体的にヌルい感じがした」「ドラマだと、どうしてもキレイゴトになっちゃうね」といった感想も散見される。ドラマではなかなか取り上げられにくいテーマとあって、その内容に期待していた視聴者が多かったようだ。

 近年、視聴率不振が取り沙汰されているフジは、この7月期、9日に「月9」枠で放送を開始した『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』で初回10.6%、12日に「木曜劇場」枠でスタートした『グッド・ドクター』で初回11.5%を記録するなど、いずれも好発進で注目されていた。

『グッド・ドクター』に関しては、同枠での2ケタ超えが2016年7月期の『営業部長 吉良奈津子』初回以来2年ぶり、11%超えとなると15年7月期の『探偵の探偵』初回以来3年ぶりの快挙だ。しかし、『健康で文化的な最低限度の生活』は、その波に乗ることができなかった。

 もしかすると、生活保護というテーマから「重い作品だろう」とイメージして、視聴意欲を削がれてしまった人も多かったのかもしれない。実際に観ると、吉岡が醸し出すかわいらしい雰囲気のおかげで、それほど重苦しい作品にはなっていない。ただ、そのせいで「期待していたのに、なんか軽かった」と思う視聴者がいるのも事実なので、難しいところだ。中途半端な空気感をなんとかしなければ、今後も視聴者離れは免れないのではないか。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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