ロッテはゾゾにプロ野球球団を売却せざるを得なくなる可能性…前澤社長の「狙い」

金銭面ではクリアしているというのだが

　スタートトゥデイが今年のオフ・シーズンにプロ野球へ新規参入するためには、11月30日までに実行委員会とオーナー会議の承認を受ける必要がある。球団の買収資金以外に、参入資格を得るのに30億円必要となるが、スタートトゥデイは株式の時価総額が1兆円を超えており、球団オーナーの条件である発行済み資本総額1億円以上などの条件は満たしている（スタートトゥデイの資本金は13億5900万円／18年3月末）。

　前澤氏は「お金は貯めずに使ってしまう」がモットーで、“日本で一番買い物をする男”の異名を持つ。ワインは自宅や金庫に3000本以上を保管し、自家用車は世界で7台しかないという1億5000万円以上するアストンマーチンのほかブガッティ・ヴェイロンなどのスーパーカーを多数持ち、プライベートジェットも所有している。

　17年5月、米国人画家ジャンミシェル・バスキアの絵画を1億1050万ドル（当時の為替レートで約123億円）で落札し、話題となった。

　米経済誌『フォーブス』が今年発表した18年版日本長者番付で、前澤氏は総資産2830億円で18位に入った。同氏はスタートトゥデイの株式を37.9％保有しており、株価上昇で資産総額はさらに膨らんでいる。ちなみに、資産総額のトップは孫氏で、2兆2930億円。

　私生活では、15年12月から17年8月までタレントの紗栄子と交際。16年にはプライベートジェットで、ケネディセンターやディズニー・ワールド・リゾート巡りをしたことが話題になった。

　前澤氏は1975年11月22日生まれの42歳。早稲田実業高校在学中にバンド活動を開始し、大学に進学しなかった。スタートトゥデイの創業者であり、現在も代表取締役社長。
（文＝編集部）