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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

農家に嫁いだ直後、頭から農薬をかぶり、目や脳に後遺症が残った女性の不幸

文=南清貴

 その後も彼女の苦労は続きますが、その苦い体験をはじめとした、いくつかの出来事が彼女の決意をますます強固なものにしていき、26年にわたって今の仕事を続けているのです。

 もちろん、そのような事故が頻繁に起きるわけもなく、ほとんどの農家の方々は、日々農薬を使い、化学肥料を使って作物を生産してくださっています。その農家の方々も農薬の危険性も、化学肥料がもたらす悪影響についてもご存じです。だから、自家消費の分は農薬も化学肥料も使わない方々もいます。

 さらに、農業は自分の代で終わりとし、息子たちには農業を継いでほしいと思ってはいないし、むしろ継がなくていいとさえ思っているのが、多くの農家の現状です。農薬や化学肥料が、さまざまな害を及ぼしていることを知っている農家は、かなりの数に上ります。

発達障害の患者が増えている?

 話は変わりますが、先日、看護師であり保健師である友人が、困ったことが起きているという相談を持ち掛けてきました。彼女は現在、厚生労働省の下部組織で働いており、いろいろな事業所を回り、健康相談に応じるという仕事に就いています。そのなかで、職場で明らかにおかしな行動をとる人の数が増加しているというのです。

 おかしな行動とは、意図的のようにトラブルを起こし、他人を傷つけるような言動をし、職場が大騒ぎになり、最終的には個室に閉じ込められて他人との接触がないような環境で、しなくてもいいような仕事を命じられるといった具合です。

 うつ病の人の数も、減っているわけではありません。これは、別の行政機関に勤務する友人からの報告です。それは、彼女のいる職場で働いている人がうつ病と診断されて休職をし、数カ月後に復帰したのですが、明らかに正常とはいいがたい状態が続いているそうです。与えられた仕事にきちんと取り組むことができず、一定の時間を経過すると、堪えかねたように机の中に置いてあるチョコレートを食べるのです。まるで、薬が切れたかのように繰り返し食べるそうです。その人は、朝食には近所のコンビニエンスストアで買ってきた菓子パンと牛乳を食べ、ランチは同じコンビニで買った弁当を食べるという食生活のようです。

 どう考えても、その食事が体調を悪くしていると言いたくなりますが、もしそれを指摘した場合に、どんな事をされるかわからないという恐怖感が漂っており、何も言えないのですが、一方でそのまま放置すれば、何か問題を起こすのではないかという不安が職場中にあるというのです。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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