NEW
鈴木祐司「メディアの今、そして次世代」

フジテレビが連ドラで快挙、反転攻勢か…カギ握るバラエティは視聴率トップ10入りゼロ

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 いずれも全話平均視聴率こそ6%台と結果はついてこなかった。それでも録画再生視聴率・見逃し配信数・満足度など、視聴率以外の指標では好結果を出し、大人が楽しめる本格ドラマとして、同枠の認知度と評価を大幅に押し上げた。

 前述のとおり「最近『フジのドラマおもしろいんじゃないの』という声をちらほら聞くようになった」と石原取締役は語るが、これは月9より木10の貢献度が大きかったと思われる。

 ドラマ以外にも、“フジの可能性”を示す番組が出てきていた。筆頭はお昼の帯番組『バイキング』だ。32年続いた『笑っていいとも!』の後継番組だが、当初は3%台前半と苦戦した。やがて坂上忍が全日でMCを務めるようになり、“ちょっとエッジの効いた生活情報バラエティ番組”を経て“生ホンネトークバラエティ”として社会問題も取り上げるようになり、数字は徐々に上がり始めた。

 16年後半には4%台に乗るようになり、17年後半には5%台まできた。そして今年6月には6%前後で2週連続民放横並びトップを獲るところまで成長した。かつて12年連続三冠王時代の初めに打ち出されたキャッチフレーズ「楽しくなければテレビじゃない」は、30年の時を経て硬派な要素を取り入れ進化し始めているように見える。

編成全体の風景

 
 編成表全体を見渡しても、同局には明るい兆しが少し見え始めている。実はフジは、1982年から12年連続三冠王を続けた後、日テレと30年近く首位争いを演じてきた。ところが直近10年は不調が続いた。05年度の視聴率は、全日9.5%・G(ゴールデン)帯14.3%・P(プライム)帯14.6%。他の追随を許さないトップだったが、17年度は全日5.7%・G帯7.8%・P帯7.7%と、10年あまりで半減に近い下がり方をしていた。

 ところが今年度第1四半期は、前年同期比で全日±0%・G帯0.2%増・P帯0.2%増と、長く続いた減少傾向に歯止めをかけたのである。反転攻勢のスタート地点にようやく立てた可能性がある。



 昨年6月にフジの社長に就任した宮内氏は、社長内定会見で「現在の低迷しているフジテレビの業績を上げる、この1点に尽きると」と明言した。また1月に今年の抱負を聞かれた際には、「4月改編、10月改編が結果を出さなくてはいけない勝負」と答えた。その4月改編で視聴率下落に歯止めをかけたわけで、今年7月の「必ず復活するという手応えを感じた1年だった」との総括につながったのである。

広告収入の実態

 
 ただし、不安材料はまだ完全に払拭されたわけではない。最大の問題は広告収入の減少だ。10年以上にわたり下落を続けた視聴率の影響で、広告収入も減少が続いている。その下落ぶりは、2~3年を置いて視聴率が広告収入に反映しているように見える。総額では11年度の2481億円が、17年度に1907億円となった。その差は574億円に上り、ほぼ4分の1を失った計算だ。

フジテレビが連ドラで快挙、反転攻勢か…カギ握るバラエティは視聴率トップ10入りゼロのページです。ビジネスジャーナルは、連載、バイキングフジテレビ日本テレビの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

BJ おすすめ記事