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岡田正彦「歪められた現代医療のエビデンス:正しい健康法はこれだ!」

ダイエット・筋トレ機器EMS、米国で皮膚障害の注意喚起、効果示すデータなしと指摘

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米国で注意喚起


 米国食品医薬品局(FDA)は、昔からEMSがもたらす健康被害に重大な関心を寄せていて、米国民に向け注意を喚起するメッセージをQ&Aのかたちで公表しています。その最新版には、以下のような記述があります【注3】。

・正式な認可を受けた機器以外は、生命にかかわる危険がある
・未認可の機器を使い、火傷、あざ、皮膚の痛みなどが生じたとの訴えが多い
・たとえ認可された機器であっても、痩せたり、お腹の筋肉がむきむきになったりすることを示すデータは存在しない

 同じく、米国連邦取引委員会も下記のような手厳しい警告文を国民に向けて公表しています【注4】。

・汗をかかずに痩せる方法はない
・お腹やお尻の脂肪を取るには、ダイエットと運動しかない
・説明文をよく読むと、「カロリー制限も一緒に行うこと」と必ず書いてある
・使用前、使用後の写真に騙されないこと
・カタログに書いてあるカスタマーサービスに電話をしてみること。もし親身な対応をしてもらえなければ、購入はやめたほうがいい

 すべて納得です。なお日本では、国民生活センターが早くも平成14年に『電気刺激による筋肉増強をうたった商品の安全性―EMSベルトの筋肉や皮膚への影響を調べる―』と題した、優れたレポートを公表し、皮膚障害の危険性などについて注意喚起を行っています。海外のいかなるレポートよりも詳細、かつ科学的な内容で、一読の価値があります。
(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

参考文献
【1】 Siddique H, 'Damaging' electrical fitness workouts should be regulated, say doctors. Guardian 30 May, 2016.
【2】 Black CD, et al., Muscle injury after repeated bouts of voluntary and electrically stimulated exercise. Med Sci Sports Exerc 40: 1605-1615, 2008.
【3】 FDA, Electronic muscle stimulators. Consumer Products Dec 17, 2017.
【4】 FTC Charges three top-selling electronic abdominal exercise belts with making false claims. FTC May 8, 2002.

ダイエット・筋トレ機器EMS、米国で皮膚障害の注意喚起、効果示すデータなしと指摘のページです。ビジネスジャーナルは、連載、EMSダイエット筋トレ機器の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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