現代パートが物議

 一方で今回も物議を醸したのが、エンディングで挟まれた現代版のシーン。急にタイムスリップして平成30年に移り変わったかと思えば、すずが住んでいた家の持ち主とは「友達。親友」だと話す近江佳代(榮倉奈々)。そして、その人は佳代が仕事で悩んでひとりで泣いているときに声をかけてくれた老婦人なのだとか。その婦人も最後は登場したのだが、やっぱり「急にタイムスリップする現代版は要らない」「現代版いる…?いるかな…一気に現実に戻されるんだけどなあ」「うーん、この世界の片隅に、やっぱり現代パート要らんなー。すげー醒める」と不評であることに変わりはない様子。

 ただ、その婦人が「北條」と名乗ったことで「一体誰なのか?」「もしかして、すず?」「もしや…!」と憶測を呼ぶ展開が話題にもなり、ようやくつながりの糸口を見つけた人も結構いたようであった。

 とはいえ、私がどうしても気になるのは現代版にちょこちょこ挟んでくる“恋愛”を匂わせるシーン。佳代といつも一緒にいる江口浩輔(古舘佑太郎)が彼氏なのかどうかいまいちよくわからないが、あまりにも人物像が軽すぎて、シーンが必要だとしても「もう少し真面目な相手じゃダメだったのだろうか?」と疑問でならない。むしろ、すべての元凶は現代版のアリ・ナシではなく、ここのミスキャストにさえあるような気がしてくる。

 果たして、最終回までに現代版の意味を視聴者に伝えることはできるのだろうか。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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