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望月理恵子「耳が痛い食の話」

日本で1千万人が高血圧症患者になっているワケ…その「減塩」で減塩はできない

文=望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士
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 また、塩分は嫌われがちですが、寒いときに塩分は体温を高めてくれたり、体内のミネラルバランスを整えたり、体内の電気信号を正常にしたりといった役割があります。極端に控えるとめまいやふらつきが起こったり、食欲減退や脱力感、脱水症状や足がつりやすくなったりといったことが起こります。

 さらに、まさに今の暑い時期では、たくさん汗をかいた後にたくさんの真水を飲むことで、体内で塩分不足となり、神経伝達が正常に働かず、意識障害が起こってしまうことさえ起きてしまいますので、やはり適度な塩分は必要です。

美味しく効率よく減塩するためには

 日本食の良いところは諸外国に比べ、素材の風味を生かした料理が多いこと。お刺身や生野菜、果物など、素材をそのまま食べられるものも数多くあります。お刺身もオリーブオイルやレモン果汁を付けたり、シソ、ショウガ、ミョウガなどを巻いて食べたりすることで、塩分がなくても美味しく食べられます。ポン酢は塩分量が0なので、積極的に使ってほしい調味料ですが、味付けポン酢は塩分を含んでいるので要注意。また、しょう油も濃口しょう油よりも薄口しょう油のほうが塩分量が多いので、気を付けたいですね。

 減塩は日本人にとって長年の課題でもあります。特に年を重ねると塩味を感じにくくなる傾向にあります。早いうちから薄味に慣れたり、塩の代わりの風味を生かした料理を楽しんだりするとよいですね。
(文=望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士)

望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

株式会社Luce代表、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員。ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。

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