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金足農の「吉田投手酷使」戦術に批判&擁護の激論発生…美談?選手生命を危険に晒す?

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準優勝した金足農業高等学校野球部(写真:日刊スポーツ/アフロ)

 8月21日に幕を閉じた「全国高等学校野球選手権記念大会」(甲子園)。記念すべき100回大会の閉会式で、日本高等学校野球連盟(高野連)の八田英二会長が、準優勝した秋田県・金足農業高等学校を「高校野球のお手本のようなチーム」と称賛した。しかし金足農の快進撃はさまざまな方面で物議を醸しており、八田氏の発言には批判の声が上がっている。

 11年ぶりに甲子園へ出場した金足農。3回戦で見せた逆転3ランホームランや準々決勝のサヨナラ2ランスクイズなどで劇的勝利を飾り、秋田県勢として103年ぶりの甲子園決勝進出を果たした。

 決勝戦では、史上初となる2度目の春夏連覇がかかった大阪府・大阪桐蔭高等学校と対戦。しかし、金足農のエース・吉田輝星投手が5回までに12点を失い、2対13で敗れた。惜しくも準優勝で夏を終えた金足農の選手たちだったが、「吉田投手は漫画の主人公みたいだった」「チームメイトの絆がすごく強くて涙」といった賞賛の声が上がるなど、野球ファン以外の心も鷲掴みにしている。

 決勝戦の試合中に投手交代はあったものの、9人の選手だけで決勝までの6試合を戦った金足農。“9人野球”を貫いた姿勢に感動の声が上がる一方、批判が多いのも事実だ。

 特に多いのが、吉田投手の酷使についてだ。吉田投手は、秋田県大会から甲子園準決勝までの全試合を完投し、約1400球を投じた。大阪桐蔭に打ち込まれた決勝戦では、5回途中に「もう投げられない」と主将の菅原天空選手に打ち明け、6回から降板した。

 前大阪市長の橋下徹氏は22日に自身のツイッターを更新し、「大阪桐蔭と金足農業のメンバーには敬意」と前置きした後、「しかし金足農業の吉田選手を美談で終わらす間は、日本のスポーツ界に未来はない。吉田選手にどれだけの負担がかかり、選手寿命をどれだけ縮めたのかを科学的に明らかにすべき」とつぶやいている。

 また8月22日には「東洋経済ONLINE」が、『金足農「投手の玉砕」を賞賛する甲子園の病』という記事を公開。「高校生の世代で短期間に膨大な球数を投げれば、その後の野球人生に深刻な影響を与えるのは、疑問の余地がない。選手生活も短くなり、投手を続けられなくなる可能性さえある」と指摘した。

 高野連の会長が金足農を称賛したことについて、インターネット上には「ずっとエースに投げさせるチームのどこが高校野球のお手本なんだよ」「ひとりで1000球ほど投げたのをお手本って言ってるの、高校野球の闇すぎてヤバい」といった批判の声が続出している。

 しかし金足農に対しては、「大阪桐蔭みたいにエース級が複数人いるならいいけど、絶対的なエースが1人だと頼らざるを得ないよね」「エース以外の投手を育てられればなんの問題もない。しかし、そんなにうまくいくチームは極めて少ないし、金足農のような公立だとなおさら」「吉田くんを酷使することが避けられなかった金足農だからこそ、ここまで感動を起こしたんだろう」と擁護する声も多い。

 物議がありながらも盛り上がりを見せた甲子園100回大会。来年の夏はどのようなドラマが生まれるのだろうか。
(文=編集部)

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