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メルカリのようなベンチャー企業入社で自社株所有→上場で億万長者を狙う方法

文=A4studio
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 メルカリの場合は、メインの事業が中古品販売ということで、目のつけどころがよかったのでしょう。要は、まだほかに誰も取り組んでいないうちに“次はこんなサービスに可能性がある”というのをうまくマッチングさせられた企業こそが、巨大なビジネスをつくり出せるのです。

 また、社長の力量というものも大きいのではないでしょうか。メルカリのようなビジネスに将来性があると考えていた人は、ほかにもいたかもしれませんが、それを実際に構築できる人というのは、やはり多くはありません。ソフトバンクやLINEは、まさにそういったかたちで脚光を浴びたのだと思います。その半面、消滅してしまった企業もありますし、それこそ時代の流れのなかでは、さまざまなことが起こり得ます」(同)

他社をアテにする前に、自社の可能性を吟味するのが先?

 しかし、今後の成長が見込まれる企業に自分が身を置けたとしても、その自覚を持てるかどうかは別問題なのだという。

「たとえば私は、ロボアドバイザーで資産運用を行っているウェルスナビという企業と取引があります。この企業は成長するだろうと思っていましたし、現に伸びてきているのですが、意外にも退職していく人が多いのです。私のところまで挨拶に来てくれた元社員に『どうして辞めてしまうのか、ウェルスナビはいつか上場するかもしれない』と話しかけてみたら、『そんなこともあるんですか』というような反応でした。

 もっとも、その社員が将来的に自社株を持てたかどうかはわかりません。当事者と、外から様子を見ている私とでは、また感覚が違うのでしょう。そういう意味では、今回“億り人”になれたメルカリ社員たちのほとんどは、こうなることを予想して入社したわけではなく、単にラッキーだっただけなのかもしれないですね。

 一方で私は、その企業である程度の期間働いており、なおかつ株の経験があれば、自社が伸びていく過程は自然とわかってくるだろうと考えています。逆に、“いつの日か自社が上場して一攫千金”などと最初から期待して仕事を選んでも、順調には行きません。あくまでも、結果はあとからついてくるものなのです」(同)

 その結果を、少しでも手元に引き寄せるためには、どのような姿勢が求められるのだろうか。

「最近ですと仮想通貨のビットコインが流行しましたが、“みんな儲かっているから”という安易な理由で参加した人は、ほぼ確実に損をしてしまったはずです。本当に利益を出せたのは、ビットコイン交換所のマウントゴックスが2014年2月に倒産したあたりから、仮想通貨の流れを地道に追い続けていた人たちだろうと思います。

 株についても、同じことがいえるでしょう。人気が出そうな業種に以前から目星をつけておき、いざ話題になったときには株を売り逃げしてしまうくらいのスタンスでないと、チャンスをものにすることはできないのです。

 話を戻しますが、メルカリのようなベンチャー企業に潜り込み、自社株で“億り人”になるというのは、当然ながら簡単ではありません。ひとつアドバイスできるとしたら、まず自分の足元を見ることですね。前述したように、自社株で大きなお金をつくれるかどうかは、株に対する感性を磨いていればわかるようになってきます。それさえわからないのに他社、ましてや自分の専門外の業種に行こうとするのは無理があります」(同)

 朝倉氏は「100倍とまではいかなくても、自社株が10倍くらいまで上がる企業はよくある」と語る。隣の芝生は青いというが、遠くへ目を向ける代わりに、今の自分の環境を冷静に見つめ直すのも一手なのかもしれない。
(文=A4studio)

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