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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

銀行のATM手数料「改悪」で実質値上げラッシュ…無料になる条件は?

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト
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 さらに、今年から「休眠預金等活用法」がスタートした。それによって、各銀行は09年1月1日から10年以上、入出金等の取引のない預金等(普通預金、定期預金、貯蓄預金等)について、その認定をしたり預金者に通知をしたりという作業が発生する。原則として1万円以上の残高があれば郵送等で知らせることになっているので、その手間も膨大だろう。数万円しか残高がないお客には、せめてATM手数料くらいは払ってほしいに違いない。

 もうひとつは、預金だけでは銀行は利益が出ないので、「もっと資産運用をしてほしい、できれば毎月続けてほしい」という事情だ。手数料が稼げる外貨や投信を、それも積み立てで毎月買ってくれればありがたい。将来にわたり、長いお付き合いが期待できるからだ。儲からないといわれるiDeCoやNISAを、それでも銀行がまめにセールスするのは、この長いお付き合いのためだと推察する。

自分の消費スタイルに合う銀行を選ぶべき

 銀行にも、お客を選ぶ権利がある。優良顧客で固めたいというのは当然だ。もちろん、利用者の我々も、やみくもに銀行と付き合うのではなく、より自分にとってメリットが大きい銀行を絞り込むべき時代になった。

 現在、複数の銀行に預金が分散しているのなら集約したほうがいいだろう。新生銀行も、円預金が100万円以上あればATMを無料で使い続けられる。楽天カードで楽天のサービスをよく使うユーザーや、週末はイオンモールで買い物をするというライフスタイルであれば、楽天銀行やイオン銀行をカード料金の引き落とし口座や電子マネーのチャージ先にすることで優遇の特典を受けやすい。

 ただし、投資商品については、銀行の特典目当てで考えるべきではないだろう。銀行が売りたいものが、必ずしも自分の資産形成に合致したものとは限らない。積極的に投資をしたい人は自分でも学ぶ人だろうから、その上で商品をジャッジすればいいし、自分で学びたくない人は大事なお金の行き先を他人(銀行)に丸投げにしがちなので、やめておいたほうがいい。

 それでも、というなら、たとえば投信なら毎年かかる手数料の金額は必ず聞いておこう。それを払っても惜しくないほどのメリットがあるかどうかで決めればいい。

デビットカードを選ぶ際のコツとは?

 ATM手数料が改悪される代わりとして、各行はデビット機能付きキャッシュカードを推している。今口座を開設すると、社会人ならもれなくそちらを選択することになる。VISA、JCBなどの国際ブランド付きデビットなので、そのクレジットカードに対応する店なら支払いが可能で、ネットショッピングにも使える。もちろん、海外でも同様だ。(※一部使えない店もある)

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