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桶谷 功「インサイト思考 ~人の気持ちをひもとくマーケティング」      

「8割の女性が管理職になりたくない=成長意欲ない」は完全にピントがズレている

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 そして、無理することなく仕事と自分の生活を両立している女性管理職の姿が見られるようになれば、若手女性社員にとってのロールモデルとなり、管理職になる女性がますます増えていくことでしょう。

 また、「ライフを大切にする価値観」を、男女ともに持つことが大切です。例えば、共働き夫婦の場合、男性が相変わらず仕事中心であれば、家事や子育てなどの負荷が女性にかかってしまうので、「やっぱり管理職は無理」ということになってしまいます。男女ともに、「ライフに時間を使える」ことが肝心です。

 海外オフィスでは、定時にほとんどの社員がいなくなります。バケーションより仕事を優先する人は、かなり変わった人でしょう。海外での女性管理職比率が、日本の13%に対し、米国43%、フランス33%と高いのも、わかる気がします(※2)。

 しかも、ライフを大切にしている国々のほうが、就業者一人当たりの労働生産性は、日本よりずっと高く、米国が日本の1.5倍、フランスが日本の1.3倍となっているのです(※3)。
(文=桶谷功/株式会社インサイト代表取締役)

※1:日本経済新聞 2018年1月22日付朝刊
※2:日本は総務省「労働力調査(2016年)」、
他は国際労働機関「ILOSTAT」から米国2013年、フランス2016年の値
※3:公益財団法人 日本生産性本部「労働生産性の国際比較 2017年版」2017年12月20日

●桶谷功(おけたに・いさお):(株)インサイト代表取締役 
大日本印刷(株)を経て、世界最大級の広告代理店 J.ウォルター・トンプソン・ジャパン(株)戦略プランニング局 執行役員。ハーゲンダッツのブランド育成などに貢献。2005年、著書「インサイト」(ダイヤモンド社)で日本に初めてインサイトの考え方を体系的に紹介。2010年に独立し、(株)インサイト設立。マーケティング全般のコンサルティングを行う。コンサルティング実績は、食品・飲料・日用品・クルマ・マンション開発・フィットネスクラブ・百貨店・ファッションECと多岐にわたる。インド・中国などでのインサイト探索・戦略開発や、独自メソッドの導入・教育も行う。他の著作に「インサイト実践トレーニング」「戦略インサイト」(ともにダイヤモンド社)など。企業・協会等での講演やセミナー多数。日本広告学会会員。グロービス経営大学院MBA講師。

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