東京23区、首都直下地震時に「危ない区」リスト…死者発生率・建物全壊・停電・断水


――ライフラインの断絶も心配ですね。

池田 停電発生率は、墨田区(61.8%)、台東区(52.3%)、荒川区(48.7%)が上位3区です。断水発生率を見ても、墨田区(79.6%)がトップで、次いで江東区(76.5%)、江戸川区(72.5%)、葛飾区(71.2%)までが70%を超えています。水道は完全復旧までに1カ月以上かかるといわれ、トイレの問題などもあるため、災害時には大きな問題となります。ちなみに、通信不通率は品川区(35%)、大田区(23.9%)、杉並区(19.7%)が上位を占めています。

 また、足立区、葛飾区、江戸川区など東京の東部の地域では液状化も懸念されます。東日本大震災では千葉県浦安市で液状化現象が起きましたが、埋立地は時代によって液状化の危険度が変わってきます。前述した3区のあたりは、もともと田んぼでしたが、高度成長期に一斉に住宅が建設されました。そのため、表層地盤が軟弱で液状化が起きる可能性が高いのです。一方、埋立地といえばお台場ですが、これは意外と大丈夫。東京都がしっかりとつくっているからです。

――総じて、下町といわれる東部エリアの危険性が高いようですね。

池田 東京都が3月に発表した「危険度ランク4以上の町丁目の面積割合」を見ると、トップは荒川区(50.1%)です。これは、同区の半分以上の地域で危険度が高いということを意味しています。続いて、墨田区(32.1%)、中野区(27.6%)、北区(24.7%)、足立区(21.3%)、葛飾区(21.1%)となっています。

 今回、判定方法を変えたこともあり、中野区や杉並区(8.5%)のリスクが高まっています。特に3位の中野区は危険度が高いエリアとされており、「東京は下町だけが危険」という認識を改める必要があるでしょう。これらの事情については、10月に上梓予定の『なぜか惹かれる足立(仮称)』(ワニブックス)で詳述しています。

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