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リンガーハット、なぜライバル不在?あり得ないほど難しいちゃんぽんのチェーン展開

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 ラーメン業界にたとえれば、井手ちゃんぽんは「ラーメン二郎」の立ち位置に近く、コアなファンによって支えられている。一方、リンガーハットのターゲットはあくまでファミリー層だ。そのため、メニューにちゃんぽん亭のような大胆なアレンジはなく、スープにもクセがない。

 同じちゃんぽんを扱っていても、メニューもターゲットもビジネスモデルも、リンガーハットとちゃんぽん亭や井手ちゃんぽんとでは、まったく違うのだ。

“ちょい飲み”の先駆者だった、リンガーハット

 遠藤氏が近年のリンガーハットを見ていて感じる強みは、「先読みする力」だという。

 たとえば、リンガーハットは「100%国産野菜使用」を打ち出し、15年4月から「野菜たっぷり食べるスープ」を提供している。これは、以前からメニューにあった「野菜たっぷりちゃんぽん」に「麺なし」や「麺半分」などのオーダーが多かったことから、レギュラーメニュー化が決定したものだ。

 しかし、このメニューは「麺の代わりに野菜が入っているようなもの」(同)なので、原価率はかなり高くなっている。それにもかかわらず、全国の店舗で展開しているのだ。遠藤氏も「これはすごいことですよ」と感嘆する。

「野菜たっぷり食べるスープ」のレギュラーメニュー化は、「食の安全」や「健康志向の高まり」といった消費者のニーズを先読みした結果であり、リンガーハットの柔軟な姿勢を表しているといえる。こうした先読みする力やフットワークの良さも、リンガーハットの強みのひとつだという。

「リンガーハットは、外食やコンビニ業界でトレンドとなっている『ちょい飲み』もかなり早い段階で導入しています。実は、吉野家の吉呑みやファミレスのちょい飲みは、これに続くかたちで登場したものです。リンガーハットは、今後も繁華街を中心に、ちょい飲み需要をどんどん取り込んでいくはずです」(同)

 今後も、ちゃんぽん業界でのひとり勝ちが続きそうなリンガーハットの新たな仕掛けに注目していれば、外食産業の未来を知ることができるかもしれない。
(文=真島加代/清談社)

●取材協力/はんつ遠藤(はんつ・えんどう)
フードジャーナリスト。ラーメン、うどん、ご当地料理、デパ地下、B級グルメなどへの取材は9500軒を超え、メディアで活躍中。『週刊大衆』や『東洋経済オンライン』など、多くの連載を抱え『デパ地下グルメ図鑑』など著書多数。

●「ブログbyフードジャーナリスト はんつ遠藤

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