林裕之&林葉子「少油生活のススメ」

サバ缶ブームの落とし穴…報じられないリノール酸過剰摂取による健康被害

なぜ必須脂肪酸バランスが崩れてしまうのか?

 リノール酸は野菜や豆類、肉類など、ほぼすべての食材に含まれています。1日当たりの必須量は約2グラムと少量なので、“普通の食事”で不足することはなく、個人差はありますが8〜20グラム以上の摂取が実情です。これは現代人の“普通の食事”に、唐揚げ、とんかつ、天ぷら、肉野菜炒め、マヨネーズ、スナック菓子、カップ麺など、植物油を使った食品が多く、これらの食品に使われる植物油は多量のリノール酸を含有しており、現代人は「普通の食事」をしているだけでリノール酸の過剰摂取になってしまうのです。

 一方のオメガ3脂肪酸の必須量も2グラムですが、野菜など一般的な食材に含まれる量はごくわずかで、なかなか2グラムには届きません。アマニ油やエゴマ油など、アルファリノレン酸の多いオメガ3系のオイルはまだまだ一般的ではなく、DHA、EPAの多い魚も摂取量が減り続けており、オメガ3脂肪酸不足になってしまうのが現状です。

 つまり、現代人はごく“普通の食事”をしているだけで、リノール酸過剰状態になり上の表に挙げた病気や症状を引き起こしているのです。これを専門家は「リノール酸過剰症」と呼んでいます。

黄色い文字がリノール酸過剰摂取の原因

メディアの報じないリノール酸過剰症

 リノール酸は、少量であれば生命維持に欠かせない大切な栄養素ですが、過剰摂取すると、病気や不快症状を起こしやすい炎症体質にしてしまう、やっかいな脂肪酸です。

 一方のオメガ3脂肪酸は、リノール酸に拮抗して、病気や不快症状を防ぐ消炎体質にしてくれる、いわば“善玉脂肪酸”なのです。

 現代人は、善玉のオメガ3脂肪酸を摂取すると共に、意識してリノール酸の多いサラダ油や加工食品を減らさない限り、リノール酸過剰になってしまうので、現代人の食生活を考えれば、ほとんどの人が病気になりやすい炎症体質のリノール酸過剰症といえるのです。

 上記表に記した病気や症状に当てはまる人は多いと思われます。

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