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『おじゃる丸』声優・小西寛子氏が激白、私がNHKに声を無断使用され、告訴に至るまでの全容

文=深笛義也/ライター
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テレビ番組やネットニュースでも拡散

 7月11日、NHKにおいて話し合いがもたれた。その会議の様子を、小西氏は次のように振り返る。

「編成部長とか、内部監察室長とか、執行役とかが出てくるんですけど、『そんなことはなかったんじゃないかと聞いています』みたいなことをのらりくらりと言って、ニヤニヤしているだけなんです」

 翌12日、情報番組『バイキング』(フジテレビ系)で、この問題が取り上げられた。出演していた清原博弁護士は、「小西さんの請求は時効になっていて、今さら請求することはできません。3年以内に訴えを起こさないといけない。18年ですからとっくに過ぎてしまっています」と語り、タレントの横澤夏子は「おじゃる丸に法的措置なんか絶対に似合わないこと。早く仲直りしてほしいというか、悲しいですね」と言った。

 NHK寄りの内容とも受け取れるが、この日の『バイキング』の担当は、NHK・Eテレの番組にも関わっている制作会社だったのだ。

 これを見ていた小西氏の事務所関係者が、フジテレビに抗議の電話をした。すると清原弁護士は、18年前に気づいた人形については時効が成立しているかもしれないが、新たな関連商品が見つかった場合には3年の時効は成立していないと訂正した。

 こうした放送は告訴権の侵害になり、BPO(放送倫理・番組向上機構)の問題にもなり得る、という事務所関係者の猛抗議が実り、翌13日の『バイキング』に小西氏は出演。たくさんの関連商品がパンフレットに載っていることを訴えた。番組当日は清原弁護士から横粂勝仁弁護士に変わり、横粂弁護士は「昨日は著作権侵害というトークになっていましたが、厳密に言いますと、原作者は著作権で声優さんたちは著作隣接権。(時効は)損害および加害者が知った時から3年ですので、自動的に3年はスタートしない。小西さんが知った時から3年ですので、そういった意味で時効は完成していない可能性はある」と改めて見解を述べた。

 法的な問題に発展する可能性を察知して、収録現場には、各新聞社から芸能記者ではなく警視庁記者クラブの記者が取材に来たという。

 7月12日、ネット版スポーツニッポン「スポニチアネックス」は、『バイキング』の内容を報じるかたちで、『横澤夏子 初代声優降板騒動の「おじゃる丸」に「法的措置なんか似合わない」』というタイトルの記事を配信した。時効は成立していないという清原弁護士の訂正発言は反映されていなかった。

 この記事はヤフーニュースでも配信されたため、ヤフー掲示板は「ネット民をバカにするな!」「おじゃる丸の問題はそんなことではすまされない」「時効なんかじゃない!」という声で炎上した。

 小西氏の事務所関係者は「スポニチアネックス」編集部に抗議したところ、当該記事は削除され、13日の本人テレビ出演による新たな番組内容を受けて『NHK告発の「おじゃる丸」初代声優「バイキング」に生出演』という記事に差し替えられた。

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